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リヴァイアサン 上 ちくま学芸文庫

Thomas Hobbes

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480511430
ISBN 10 : 4480511431
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

人間世界における自然状態は、絶対的に自由な状態であるがゆえに各人の各人に対する戦いが絶えない。これをいかに脱し、平和と安全を確立するか―。感覚器官の分析から始まる人間把握を経て、人々が自らの権利を、一人の人間あるいは合議体に譲渡し、政治的共同体を設立していく理路が解明される。イングランドの内乱を背景に、哲学と宗教論の全域にまで考察を行った書『リヴァイアサン』は、近代政治哲学を大きく切り拓くこととなった。この一大古典を17世紀という時代の特性を踏まえた明晰な新訳で届ける。上巻には「第一部 人間について」「第二部 政治的共同体について」までを収める。全2巻。

目次 : 第1部 人間について(感覚について/ 想像について/ 想像の継起あるいは連続について/ 言葉について/ 推論および学問について ほか)/ 第2部 政治的共同体について(政治的共同体の諸原因、発生、定義について/ 設立による主権者の諸権利について/ 設立による政治的共同体のいくつかの種類および主権者権力の継承について/ 父権的支配権および専制的支配権について/ 臣民の自由について ほか)

【著者紹介】
トマス・ホッブズ : 1588‐1679年。イングランドの哲学者・政治思想家。経験論・唯物論・唯名論を総合した立場に立ち、自然学・人間学・政治学の三部からなる壮大な哲学体系を構想する。自然権をもつ人間は、万人の万人に対する戦いにある自然状態から社会契約によって国家状態に移ると考えた

加藤節 : 1944年、長野県生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了(法学博士)。専攻は政治学史・政治哲学。成蹊大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Francis

    ロック「完訳 統治二論」を訳された加藤節さんによる新訳。岩波文庫水田洋訳同様に(光文社古典新訳文庫で省略されている)第三、四部が訳された完訳なのが嬉しい。水田訳を参照しているらしくあまり目新しさを感じなかった。むしろこの本は社会契約によって設立される政治共同体はどのような形で設立されるべきか、詳細な点まで論じられているところに改めて注目すべきである。最近亡くなられた水田洋先生は悪訳の見本と言えるくらいひどい訳が多いのだが(^^;「リヴァイアサン」の訳はそれほど悪いものではなかったようである。

  • またの名

    心臓をバネに、神経と筋肉をヒモや歯車に置き換えて生命のコピーを作る技術は、小さな機械のみならず人間身体と同型の構造を持つ国家身体も作るという類比から開始。取り上げる全テーマを定義し定義の定義までする異様な意気込みが充満。万人が好き勝手に欲動を満たす自然の権利を断念して主権者に譲渡することで成立する社会契約の原理がなければ、その上に建設された共同体は存続しない。誰でも自己保存欲動だけは放棄するはずがないとの真理に支えられた議論だが、自己破壊へ向かうマゾヒズム及び死の欲動はまさしく社会契約の原理を矛盾させる。

  • 史縁

    『リヴァイアサン』の入手しやすい訳で、完全版が収録されているこちらをセレクト。 戦争という自然状態を脱するために人々は自然権を放棄して主権者に服従するという契約を結び、「政治的共同体」を設立する。権利の譲渡先としては一人の人間だけではなく、一つの合議体もありうるが、権利を譲渡した後の臣民たちは統治の形態を変更することはできないと主張するのがルソー『社会契約論』との違いか。古典をある程度忠実に訳しているからか、ワンセンテンスが長いので抵抗がある人はいるかも。

  • 岩波の翻訳があまりにキツかったため、こちらで読み直した。翻訳は明らかに良く、意味の取れる箇所が増えて良かった。が、それでも読みづらい。後半では君主制の利点と主権の絶対性を強力に支持している。最後の神に関するところが面白かったが、下巻を読む気力は今はない。必要以上に体系化して語ろうとするところがあって、真面目に考えるとその辺りに穴があったりする。後世の思想を育てるのはむしろこういう本かもしれないと思った。

  • ☆ツイテル☆

    フライヤー

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