ﾄﾞｰｽﾞﾜﾝとgelによるunitまさに最強ﾀｯｸﾞ。titleからして只者じゃない彼等の相変わらずdeepなsound ﾄﾞｰｽﾞの異端的ﾗｯﾌﾟとbeatmakergelの融合結晶は新たな世界を開拓しています

ループを中心としたトラック作りだった1枚目から一転して、サンプルと生演奏を混ぜ合わせた重層的な楽曲構造になってます。細かいところまで凝ってます。ポップなM3、ホーンがファンキーなM8、チェロや生ドラム入りの壮大なM11、と聴きどころは多いものの、アルバムを通しての流れが素晴らしいので、46分間じっくりと聴きたい作品。

他のanticon作品と比べても、割とまともに（笑）ヒップホップをやってるほうだと思う。なによりもjelのドラムマシン使いが本作の聴きどころ。特に、ビートが変化しつづけるM12は圧巻。また、M2、M7、M8みたいなメロウなトラックにラップを乗せるdose oneというのも、なかなか新鮮。soleとpedestrianがM6で客演、三連符で跳ね回ってます。

遅ればせながら聞きました。ひと昔前のＣ級メタルバンドみたいなジャケ(インナーもカテドラルみたい)に騙されてはいけない！蟻さんマークのANTICONを代表する無二のあの声とビートの絡みが素晴らしい。特にラス曲！メインストリームがファンクを革新するのに対し、こちらは発想がジャズだね。

ビート主体だしヒップホップなんだけど、グロイアートワークとか観るとなんか違うなって思う。

doseは、jelとodd nosdomという優秀なトラックメイカーにめぐり合えて幸せ者ですね。ラップとビートのシンクロが聴き所。