’14年発表｡約3年振り通算4枚目となる本作｡これまでもｺﾝｾﾌﾟﾁｭｱﾙに世界観を打ち出して来たﾊﾞﾝﾄﾞであるし､常に新しいｻｳﾝﾄﾞを模索している彼ららしく本作はよりﾎﾟｯﾌﾟで踊れるこれまでのﾀﾞｰｸなｲﾒｰｼﾞを払拭すろような内容に｡ｴﾚｸﾄﾛ色も強く歌が際立っているのも特徴的｡曲は直感に従って書いたと言うことだけれど､これまでの尖っているﾑｰﾄﾞとは異なり､ﾊｯﾋﾟｰで楽しめる感じも新鮮で､確かに踊りたくなる｡ﾀｲﾄﾙ通り明るく突き抜けている感じが小気味良い｡

Sea Within a Seaが出色。 この1曲だけでも名盤といってもいいくらいだけど、ほかの曲ももれなく素晴らしい。 精神の渦に飲み込まれるような陶酔感と、聴いた後の途方もない感じは病みつきになる。 でももっとすごいやつも作れたんじゃないかな？なんて可能性まで見せてくれるから、後になるほど評価があがりそう。

'11年発表｡進むべき道を完全に定めたな､ﾎﾗｰｽﾞは｡優秀作だった前回のｼｭｰｹﾞっぷりをさらに追求した本作はｾﾙﾌ･ﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｽとなり､ｴｺｰ感､浮遊感､その中でのﾎﾟｯﾌﾟﾈｽと繊細さ…とﾄｰﾀﾙでじつにｲｲ案配｡ﾌｯｸ効いたﾒﾛ､それを唄うﾌｧﾘｽのたゆたう声が気持ち良すぎなんだなぁｺﾚが｡激しさが突出する瞬間があるのも彼ららしさではないか､と｡ｼｭｰｹﾞとｺﾞｽの幸福な帰着点!

ダークに塗りつぶされながらも、極彩色で彩られた耽美な世界。最終楽曲の終わり方は異空間へのいざない、浄化。とんでもない名盤ではないかと。

最近、サイケで良いバンドいないと思ってたらこんなバンドいたんだ！WhoCanSay、Sea with in seaとか名曲満載

'07年発表｡ｴｷｾﾝﾄﾘｯｸなﾗｲﾌﾞ･ﾊﾟﾌｫｰﾏﾝｽで､ﾒｼﾞｬｰ･ﾃﾞﾋﾞｭｰ前に多くの話題を提供していたｶﾞﾚｰｼﾞ･ﾊﾟﾝｸ･ｸﾞﾙｰﾌﾟの､ﾃﾞﾋﾞｭｰ･ｱﾙﾊﾞﾑ｡ｻｲｹﾃﾞﾘｯｸなｷｰﾎﾞｰﾄﾞ､芝居がかったﾎﾞｰｶﾙなど､ｻｳﾝﾄﾞからだけでもﾕﾆｰｸな存在感が匂い立つように伝わってくるﾕﾆｰｸな作品となっている｡

おまえらバウハウスが大好きだろ！的な、モノクロな音の1stから一転、色を強調した鮮やかなシューゲイズサウンドが鳴っています。全曲名曲、個人的にはこちらのほうが好み、というか10年、20年後にも紹介され続ける歴史的な「隠れ」名盤になっているのではないかと。リアルタイムで聴けていることに感謝です。

何…？…この不穏な空気…歪んだ世界のサウンドトラックだね…音的にはJDやMBV的なサウンドマナーに乗っ取ってはいるけど…普通のポストパンクやシューゲイザーとは全くの別物…何かいびつ…何かがオカシイ…彼等の底が見えてないだけに…非常に不気味で異形な音楽…これは最大の賛辞なんで…

'09年発表｡ｺﾞｽ･ﾓｰﾄﾞでｻｲｹなｶﾞﾚｰｼﾞ･ｻｳﾝﾄﾞを展開した1stから大化け､ｼｭｰｹﾞｲｻﾞｰ系やﾎﾟｽﾄ･ﾊﾟﾝｸのDNAを受け継ぐ英国ﾛｯｸの甘美かつ叙情的なﾀﾞｰｸ･ｻｲﾄﾞまっしぐらの2nd｡ﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｽはﾎﾟｰﾃｨｽﾍｯﾄﾞのｼﾞｪﾌ･ﾊﾞｰﾛｳと映像作家のｸﾘｽ･ｶﾆﾝｶﾞﾑ!

今のところ本年度のベストワンです！ タイトル通りの原色感溢れるサイケデリアが、作品に奥行きを与えてますな。 でも前作同様の徹底したクールネスは最高にシビレます！ マイケミのゴス感がアメコミ風なのに対してホラーズはアートシネマって感じ。 ポーティス、マイブラ、ジョイディビジョンが好きならマスト！