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血の騒ぎを聴け

Teru Miyamoto

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101307145
ISBN 10 : 4101307148
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2004
Japan

Content Description

これだけは書いておきたかった、人の情、魂を照らす光景―。芥川賞受賞直後に患った結核。震災に遭った、生れ故郷神戸への思い。中国、東欧への旅。井上靖、中上健次ら同時代の作家たちのこと。そして芥川賞受賞作『蛍川』から『地の星』までの創作秘話。デビュー間もない頃から二十年間書き継がれた、宮本文学の過去、現在、未来を一気に俯瞰する、ファン必読の傑作エッセー集。

目次 : 1 日々の味わい(よっつの春(遠足・カメラ・土筆・桜)/ 能く忍ぶ ほか)/ 2 なまけ者の旅(白鳥と、その足―中国への旅/ 手品の鯉―中国再訪 ほか)/ 3 言葉を刻む人々(井上靖氏を偲ぶ/ 大雁塔から渭水は見えるか ほか)/ 4 自作を語る(『蛍川』について/ 三つの“初めにありき” ほか)

【著者紹介】
宮本輝 : 1947(昭和22)年、兵庫県神戸市生れ。追手門学院大学文学部卒業。広告代理店勤務等を経て、’77年「泥の河」で太宰治賞を、翌年「蛍川」で芥川賞を受賞。その後、結核のため一年ほどの療養生活を送るが、回復後、旺盛な執筆活動をすすめる。『優駿』(吉川英治文学賞)等、多くの作品がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • takaichiro

    2020年1冊目は輝さんのエッセイ集。1980年代前半〜90年代後半、輝さんの35歳〜アラフィフまで作家人生の心の叫びを凝縮。良い作品を書き続けたいと願う情熱、各作品創出の裏話、国内外取材記、作家達との交流などなど。輝さんの血に流れるエネルギーの一端を文字に刻み込んだホットな一冊。作家談義に出てくる井上靖先生の言葉が何ともカッコいい!「小説って何でしょうね。学問でも宗教でもない。小説は遊びですね。贅沢な心の遊びですね」大作家だからこそ引き出せたレジャンドの本音。こんなのがゴロゴロ。宝探しの元旦でした!

  • レモングラス

    どのエッセイも読み応えがあり、今までに読んだ宮本輝作品を思い出しつつ、そしてまた読みたい本も沢山になった。井上靖さんとの会話が印象深く心に残る。著者が、井上さんは、利休の最後の手前の相手を誰にするのだろうと思い訊くと「私は、もしあした死ぬなら、いったい誰と逢いたいだろうかと考えたんです。それを利休に置き換えたら」。「宮本さん、小説って何でしょうね。決して、学問でもない。宗教でもない。小説は、遊びですね。贅沢な心の遊びですね」。

  • ゆみねこ

    宮本作品が大好きな私。このエッセーは作者自身の自作に対する想い、亡き父への想いがちりばめられ、作品の背景がより理解できました。愛犬「マック」のエピソードには笑わせてもらい、ドナウの旅人の取材旅行で知り合ったハンガリーの青年との縁、奥さまとの日常など堪能させていただきました。過去の作品をまた読み返したくなりました。

  • 美雀(みすず)

    初めて作家さんのエッセイを読んだ気がする。デビュー当時からの気持ちから、プライベートの日記、作家同士の交流、自分の作品について…。宮本輝さんのファンなら必読かも知れないです。

  • ミスターテリ―(飛雲)

    青春時代のエッセイで「ーあれを読もうと、最初から目星をつけて文庫本の棚に歩み寄ったことはほとんどない。何を読もうかと背表紙を眺め、手に取り、書き出しの数行を読み、解説に目をとおし、ためらってためらって別の文庫本に心を移す。その時何を読もうかと迷う私の目は、おそらく青春時代における最も気概と熱気と冒険心に満ちたものであったろう。ー文庫本というものがなければ、私は世界の名作に触れることなく、何が真のミステリーであるかも知らず、何を人生の不思議と言うのかも学ばず、猥雑なおとなの群れに加わっていたに違いないー」

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