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Jussi Bjorling RCA Album Collection

User Review :5.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
88697748922
Number of Discs
:
14
Label
:
RCA
Format
:
CD
Other
:
Limited,Import

Product Description

ユッシ・ビョルリング生誕100年記念
RCAアルバム・コレクション(14CD)
初回生産限定盤


傑出した美声の持ち主として知られるスウェーデン出身のテノール歌手、ユッシ・ビョルリング[1911-1960]の生誕100周年を記念した14枚組限定ボックスの登場。内容は、ビョルリングがRCAで制作したアリア集やリサイタル・アルバムのほか、オペラ全曲録音と抜粋などから構成されるというものです。
 ビョルリングといえば、その澄み切った美しい声質と格調高く端正な歌唱スタイルに特徴があり、柔らかい声を軽やかに弾ませるレッジェーロから重くドラマティックなスピントまで幅広いキャラクターを演じ分ける見事な歌唱によって「スウェーデンのカルーソー」と称えられていました。
 しかし無類の酒好きだったことも災いしてか、1960年3月、コヴェトガーデンでの『ボエーム』本番直前に心臓発作に見舞われてしまいます。その後、心肥大の状態ながらなんとか体調を取り戻し、ライナー指揮ウィーン・フィルとのヴェルディのレクィエムのセッション録音でも見事な歌唱を聴かせたりしていましたが、9月9日、49歳の若さで心筋症により亡くなってしまいます。

 当ボックスにはビョルリングの優れた歌唱を味わえる録音が大量に集められていますが、メトロポリタン・オペラのライヴ録音である『ロメオとジュリエット』以外はRCA制作によるものなので、モノラル音源でも聴きやすい水準にあるのがポイント。
 それらRCA音源には、初CD化となる23曲の音源も含まれており、オリジナル・マスターからの新たなリマスターによって音質も向上しているのが大きな魅力ともなっています。
 また、ブックレットにはビョルリングの珍しい写真も多数掲載されているほか、CD収納の紙ケースには初出LPのジャケット・デザインが復刻され、レーベル面もLP時代のレーベル・デザインを再現するなど凝った仕様となっています。(HMV)

【収録情報】
CD1
・レオンカヴァッロ:歌劇『道化師』より『衣装をつけろ!』
・グノー:歌劇『ファウスト』より『この清らかな住まい』
・プッチーニ:歌劇『ボエーム』より『なんて冷たい手』
・マイアベーア:歌劇『アフリカの女』より『おお、パラダイス』
・マスカーニ:歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』より『母さん、あの酒は強いね』*
・ビゼー:歌劇『カルメン』より『花の歌』*

 ユッシ・ビョルリング(テノール)
 レナート・チェリーニ(指揮)、RCAビクター交響楽団
 録音:1951年1月、ニューヨーク、マンハッタン・センター
 ニルス・グレヴィリウス(指揮)、スウェーデン放送管弦楽団*
 録音:1951年9月*

CD2
・ヴェルディ:歌劇『運命の力』より『最後の頼みだ』
・ヴェルディ:歌劇『ドン・カルロ』より『私は彼女を失ってしまった...われらの胸に友情を』
・ヴェルディ:歌劇『オテロ』より『ああ!恐ろしい罪だ! 冷酷な蒼穹にかけて誓おう!』
・ヴェルディ:歌劇『ボエーム』より『箱馬車だって? おお、ミミ、きみはもうもどって来ない』
・ビゼー:歌劇『真珠採り』より『聖なる神殿の奥深く』

 ユッシ・ビョルリング(テノール)
 ロバート・メリル(バリトン)
 レナート・チェリーニ(指揮)、RCAビクター交響楽団
 録音:1951年1月、ニューヨーク、マンハッタン・センター

CD3
・シューベルト:ます D.550, Op.32
・シューベルト:全能の神 D.852, Op.79-2
・シューベルト:セレナード D.957-4
・シューベルト:さすらい人の夜の歌『山々に憩いあり』 D.768, Op.96-3
・シューベルト:いやな色 D.795-17
・シューベルト:5月の夜 D.194
・リスト:それはすばらしいことに違いない S.314
・ヴォルフ:隠棲
・グリーグ:白鳥 Op.25-2
・グリーグ:ある夢 Op.48-6
・R.シュトラウス:セレナード Op.17-2
・シューベルト:朝の歌 D.685
・シベリウス:黒いばら Op.36-1
・カール・レオポルド・シェーベリ:音楽
・ラフマニノフ:ライラック Op.21-5
・トスティ:理想の佳人

 ユッシ・ビョルリング(テノール)
 フレデリック・シャウヴェッカー(ピアノ)
 録音:1952年4月11日、ニューヨーク、マンハッタン・センター

CD4:カーネギー・ホール・ライヴ1955
・ベートーヴェン:アデライーデ Op.46
・シューベルト:春の想い D.686
・シューベルト:ます D.550, Op.32
・シューベルト:セレナード D.957-4
・シューベルト:いやな色 D.795-17
・R.シュトラウス:黄昏の夢 Op.29-1
・R.シュトラウス:チェチーリエ Op.27-2
・ブラームス:セレナード Op.106-1
・モーツァルト:恋人を慰めて(『ドン・ジョヴァンニ』より)
・ジョルダーノ:愛さずにはいられぬこの思い(『フェドーラ』より)
・ビゼー:花の歌(『カルメン』より)
・マスネ:夢(『マノン』より)
・グリーグ:白鳥 Op.25-2
・グリーグ:ある夢 Op.48-6
・シベリウス:3月の雪の上のダイヤモンド Op.36-6
・シベリウス:葦よそよげ Op.36-4
・シベリウス:黒いばら Op.36-1
・カール・レオポルド・シェーベリ:音楽
・マスカーニ:母さん、あの酒は強いね(『カヴァレリア・ルスティカーナ』より)
・トスティ:理想の佳人
・プッチーニ:星は光りぬ(『トスカ』より)
・トスティ:暁が光から影を隔て
・フォスター:金髪のジェニー
・ジョルダーノ:5月の晴れた日のように(『アンドレア・シェニエ』より)
・プッチーニ:なんて冷たい手(『ボエーム』より)

 ユッシ・ビョルリング(テノール)
 フレデリック・シャウヴェッカー(ピアノ)
 録音:1955年9月24日、ニューヨーク、カーネギー・ホール(ライヴ)

CD5
・フロトー:夢のごとく(『マルタ』より)
・ボロディン:ウラディミールのレチタティーヴォとカヴァティーナ(『イーゴリ公』より)
・ドニゼッティ:人知れぬ涙(『愛の妙薬』より)
・チャイコフスキー:レンスキーのアリア(『エフゲニ・オネーギン』より)
・ジョルダーノ:5月の晴れた日のように(『アンドレア・シェニエ』より)
 ニルス・グレヴィリウス(指揮)、ロイヤル・オーケストラ
 録音:1957年1月22日

・ヴェルディ:もし私がその戦士であったなら…清きアイーダ(『アイーダ』より)
 ジョエル・ペルレア(指揮)、ローマ歌劇場管弦楽団
 録音:1955年7月、ローマ歌劇場

・プッチーニ:なんとすばらしい美人(『マノン・レスコー』より)
 ジョエル・ペルレア(指揮)、ローマ歌劇場管弦楽団
 録音:1954年7月、ローマ歌劇場

・マスカーニ:おお、ローラ(『カヴァレリア・ルスティカーナ』より)
 レナート・チェリーニ(指揮)、RCAビクター交響楽団
 録音:1953年1月

・ヴェルディ:女心の歌(『リゴレット』より)
・ヴェルディ:彼女が浚われてしまった…涙が見えるようだ(『リゴレット』より)
 ジョエル・ペルレア(指揮)、ローマ歌劇場管弦楽団
 録音:1956年6月

 ユッシ・ビョルリング(テノール)

CD6:スウェーデン・ロマンティック歌曲集
・アルテーン:なんじ祝福されし国よ
・シェーベリ:音楽
・ペッテション=ベリエル:暗い森をひとり歩くと
・ペッテション=ベリエル:森の高い松の間に
・シベリウス:葦よそよげ Op.36-4
・シベリウス:3月の雪の上のダイヤモンド Op.36-6
・ステンハマル:スウェーデン
・セーデルマン:魔法の湖
・ケールリング:夕べの気分
・アルヴェーン:私はおまえにあこがれる
・アルヴェーン:わが心を汝が御手に
・セーデルマン:ヘイメル王とアスレーグ

 ユッシ・ビョルリング(テノール)
 ニルス・グレヴィリウス(指揮)、ストックホルム王立管弦楽団
 録音:1957年1月、ストックホルム・ヨーロッパフィルム・スタジオ
 1959年2月、ストックホルム・コンサート・ホール

CD7
・マスカーニ:歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』全曲

 ユッシ・ビョルリング(テノール)
 ジンカ・ミラノフ(ソプラノ)
 ロバート・メリル(バリトン)
 マーガレット・ロッジェロ(メゾ・ソプラノ)
 キャロル・スミス(アルト)
 RCAビクター交響楽団、ロバート・ショウ合唱団
 レナート・チェリーニ(指揮)
 録音:1953年1月、ニューヨーク、マンハッタン・センター

CD8
・ヴェルディ:歌劇『トロヴァトーレ』抜粋

 ユッシ・ビョルリング(テノール)
 レナード・ウォーレン(バリトン)
 フェドーラ・バルビエリ(メゾ・ソプラノ)
 ジンカ・ミラノフ(ソプラノ)
 ニコラ・モスコーナ(バス)
 ジョージ・チェハノフスキー(バリトン)
 パウル・フランケ(テノール)
 RCAビクター交響楽団、ロバート・ショウ合唱団
 レナート・チェリーニ(指揮)
 録音:1952年2〜3月、ニューヨーク、マンハッタン・センター

CD9
・ヴェルディ:歌劇『アイーダ』抜粋

 ユッシ・ビョルリング(テノール:ラダメス)
 ジンカ・ミラノフ(ソプラノ:アイーダ)
 フェドーラ・バルビエリ(メゾ・ソプラノ:アムネリス)
 レナード・ウォーレン(バリトン:アモナスロ)
 ボリス・クリストフ(バス:ランフィス)
 プリニオ・クラバッシ(バス:エジプト王)
 ブルーナ・リッツォーリ(ソプラノ:巫女)
 マリオ・カルリン(テノール:使者)
 ジョエル・ペルレア(指揮)、ローマ歌劇場管弦楽団&合唱団
 録音:1955年7月2〜18日、ローマ歌劇場

CD10
・プッチーニ:歌劇『マノン・レスコー』抜粋

 ユッシ・ビョルリング(テノール)
 リチア・アルバネーゼ(ソプラノ)
 ロバート・メリル(バリトン)
 フランコ・カラブレーゼ(バリトン)
 マリオ・カルリン(テノール)、他
 ジョエル・ペルレア(指揮)、ローマ歌劇場管弦楽団&合唱団
 録音:1954年7月、ローマ歌劇場

CD11
・ヴェルディ:歌劇『リゴレット』抜粋

 ユッシ・ビョルリング(テノール)
 ロバート・メリル(バリトン)
 ロバータ・ピータース(ソプラノ)
 ジョルジョ・トッツィ(バス)
 シルヴァーナ・チェッリ(メゾ・ソプラノ)
 アンナ・マリア・ロータ(アルト)
 ヴィットリオ・タトッツィ(バリトン)、他
 ジョエル・ペルレア(指揮)、ローマ歌劇場管弦楽団&合唱団
 録音:1956年6月、ローマ歌劇場

CD12
・プッチーニ:歌劇『トスカ』抜粋

 ユッシ・ビョルリング(テノール)
 ジンカ・ミラノフ(ソプラノ)
 レナード・ウォーレン(バリトン)
 レオナルド・モンレアーレ(バス)、他
 エーリヒ・ラインスドルフ(指揮)、ローマ歌劇場管弦楽団&合唱団
 録音:1957年7月2〜18日、ローマ歌劇場(ステレオ)

CD13
・プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』抜粋

 ユッシ・ビョルリング(テノール:カラフ)
 ビルギット・ニルソン(ソプラノ:トゥーランドット)
 レナータ・テバルディ(ソプラノ:リュー)
 ジョルジョ・トッツィ(バス:ティムール)
 マリオ・セレーニ(バリトン:ピン)
 ピエロ・デ・パルマ(テノール:パン)
 トマゾ・フラスカーティ(テノール:ポン)
 アレッシオ・デ・パオリス(テノール:アルトゥム)
 レオナルド・モンレアーレ(バス:役人)
 エーリヒ・ラインスドルフ(指揮)、ローマ歌劇場管弦楽団&合唱団
 録音:1959年7月3〜11日、ローマ歌劇場(ステレオ)

CD14
・グノー:歌劇『ロメオとジュリエット』抜粋

 ユッシ・ビョルリング(ロメオ)
 ビドゥ・サヤン(ジュリエット)
 ニコラ・モスコーナ(ローラン神父)
 ジョン・ブラウンリー(メルキューシオ)、他
 エミール・クーパー(指揮)、メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
 録音:1947年2月1日、ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場(ライヴ)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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愛のない人はレビューを書かないでいいです...

投稿日:2011/04/28 (木)

愛のない人はレビューを書かないでいいですよ…。ビョルリンクは私に「声楽の魅力」を教えてくれたテノールです。それは、SP録音の「誰も寝てはならぬ」でした。余りの素晴らしさに気が遠くなるほど。妙な話ですが、朝、寝起きの際に毎日聞いていたことがあります。暖かくて、英雄的で、そして優しい声で、元気をもらえます。最高音でたっぷりとリタルダンドをかけるのですが、それがピタッとはまっていて、これを聞いてしまうと、どのテノールもそっけなくて聞いてられません。録音状態もあるのでしょうが、私には、カルーソやジーリといった歴史的テノールより、ビョルリンクの方が一枚上手だったのではないかと思っています。カルショーの自伝にも出てきますが、デッカのリングのジークフリートは、もしかするとこの人だった可能性もあるほど(急死で実現の可能性が途絶えた)、人気、知名度、実力共に兼ね備えた、最後の巨人といっても間違いないでしょう。よく知られたエピソードですが、重度のアル中であり、臆病もので、破滅的な人間でもあったようです。演技も下手くそだし、キャンセル魔でもあった。しかし、そんなどうしようもない人間なのに、彼が歌うメロディの端々に音楽の女神がほほ笑みかけるのですから、天とは不条理なものです。声のキャラクターはパヴァロッティに似ているような気もするのですが、この「高貴さ」はパヴァロッティは持ち合わせていないような気がしますね。とにかく、彼を知らないのは本当にもったいない。僕はこのボックスの告知を見て、椅子から5センチ飛び上がりましたね、いや、本当の話。こんなに安くていいの?クラシック好きの友達が近くにいたら配って回りたいくらいですよ。ぜひぜひ、聞いてみてください。

くるとん さん | 岩手県 | 不明

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母国のスヴェンスカが「病院?」というほど...

投稿日:2011/04/09 (土)

母国のスヴェンスカが「病院?」というほど忘れられた存在となってしまったようだ。スイスの蓄音機コレクターの友人が「世界で最も美しい歌声」と讃し、「オンリアトワンス」といって聴かせてくれたが、鬼籍となってしまった。英米での人気も高かっただろうが、これまた「今は」?さて、日本では…。まあ周囲にコアなファンもいないし…。売れるかなー?

蓮華人 さん | 千葉県 | 不明

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