フリッツ・ヴンダーリヒ、オペレッタを歌う
不世出のテノール歌手フリッツ・ヴンダーリヒのオペレッタ・アリア集!
LPにて発売!
1930年ラインラント=プファルツ州クーゼルでチェロ奏者の父とヴァイオリン奏者の母を両親の下に生まれ、幼い頃から音楽に親しんできたフリッツ・ヴンダーリヒ。戦争と父の死により苦しい生活を強いられたため、正式に音楽の勉強をする機会はなかなか訪れず、20歳の時にようやくフライブルク大学でホルンと声楽を学ぶことができました。その頃にはすでに彼の美声は評判となっており、24歳の時に学内の公演で『魔笛』の主役タミーノを歌うチャンスに恵まれます。その翌年、大学を卒業する年には既にシュトゥットガルト州立歌劇場と契約を交わし、以降、バイエルン州立歌劇場、ウィーン国立歌劇場と契約し、ザルツブルク音楽祭などの多くの音楽祭に出演するほどにその才能は傑出していました。しかし、1966年9月17日、友人の別荘の階段から転落、たった35歳という短い生涯を閉じてしまいます。メトロポリタン歌劇場のデビューを目前に控えた歌手として絶頂期の最中で、世界中の人々が彼の死を惜しみ、その名声は没後50年を経ても色褪せることがありません。
このアルバムは彼が1959年から1965年まで、バイエルン放送の人気番組「ミュンヘンの日曜日」に出演した際の録音と、いくつかのスタジオ録音のオペレッタからアリアを収録した1枚です。(輸入元情報)
【収録情報】
Side-A
1. ミレッカー:喜歌劇『デュバリー』〜Wie schon ist alles
2. ミレッカー:喜歌劇『デュバリー』〜Mein Weg fuhrt immer mich zu dir zuruck
3. ロルツィング:喜歌劇『皇帝と船大工』〜Leb‘ wohl, mein flandrisch Madchen
4. ロルツィング:歌劇『ウンディーネ』〜Vater, Mutter, Schwestern, Bruder
5. ロルツィング:喜歌劇『刀鍛冶』〜Man wird ja einmal nur geboren
6. レハール:喜歌劇『この世は美しい』〜Schon ist die Welt
Side-B
7. J.シュトラウス2世:喜歌劇『ヴェネツィアの一夜』〜Treu sein, das liegt mir nicht
8. ファル:喜歌劇『イスタンブールのばら』〜Oh Rose von Stambul
9. キュネッケ:喜歌劇『夢の国』〜Ich traume mit offenen Augen
10. キュネッケ:歌劇『罪深き女』〜Das Lied vom Leben des Schrenk
11. シュトルツ:喜歌劇『女はみんな大好き』〜Ob blond, ob braun, ich liebe alle Frau’n
12. ミッシャ・スポリアンスキー:今夜は決してまた
13. ヴィリー・マッテス:情熱の旋律
フリッツ・ヴンダーリヒ(テノール)
ミュンヘン放送管弦楽団
ハンス・モルトカウ(指揮:1,2,5,6,7-10)
クルト・アイヒホルン(指揮:3)
マインハルト・フォン・ツァリンガー(指揮:4)
ジークフリート・ケーラー(指揮:11,12)
ヴィリー・マッテス(指揮:13)
録音時期:1962年6月14日(1,2)、1965年4月11日(3)、1959年12月14日(4)、1962年3月8日(5)、1962年6月13-15日(6)、1962年6月13-15日(7-10)、1966年2月13日(11,12)、1962年5月5日(13)
録音方式:モノラル(テレビ放送用録音)
Remastering Producer: Johannes Muller
Mastering: Christoph Stickel, msm-studios Munich