２曲とも大変良好なステレオ録音。マンフレッドは、なんともまとまりは悪いながら魅力的な個所の多い妙な曲ですが、シルヴェストリは、力強く牽引して飽きさせずに聞かせてくれます。繊細さには欠けますが、特に欠点ではありません。独自の勢いがここでは大いにプラスに働いています。さて、レスピーギは、聞きしに勝る豪快演奏！アッピア街道の松はまさしく大迫力！！満足間違いなしの演奏。これもまたこれでいいのだと思いますね。中途半端に演奏されると困ってしまう２曲を、思い切りの良さで力強く仕上げた見事な逸品。ぜひご一聴を。

アントン・ミントンさんに強く同感。ライヴ録音でこれ程熱い演奏は滅多に聴けません。トスカニーニ、カラヤン、ライナーを凌ぐ演奏だと思います。

マンフレッドはともかく、レスピーギの白熱ぶりは凄まじい。「松」だけなら、この演奏をベストに挙げたい。