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動乱期を生きる 祥伝社新書

Tatsuru Uchida

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784396117108
ISBN 10 : 4396117108
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

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知の巨人と気鋭の戦史・紛争史研究家が語り合う
「民主主義」「選挙」「安全保障」「日米関係」「中東問題」の今と未来
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■「三流腐敗国」に陥った日本の今とこれから

すでに権力を持っていることを理由に、強者が権力者然としてふるまう政体。それを「パワークラシー」という。
そして、このパワークラシーにどっぷり浸透してしまっているのが日本の社会である。
現代の日本では、強者を求める国民心理、短期的利益を求める「株式会社思考」が蔓延している。
さらに、マスメディアによるジャーナリズムの放棄、現状追認を促すインフルエンサーの台頭と相俟まって、傲慢で短絡的な政治家・インフルエンサーの言動が人気を集める不可解な現象が起きているのだ。
一方、世界を見渡しても、近代以前への回帰志向を持つ指導者が支持を集め、恐怖と混乱をもたらしている。
この動乱の時代において、私たちに残された道はあるのか?
本書では異なる専門を持つ二人が、300ページを超える圧倒的なボリュームで、日本が抱える問題とディストピアを余すことなく語る。
暗い未来の中に見える一筋の光とはーー。 

【著者紹介】
内田樹 : 1950年東京都生まれ。思想家。神戸女学院大学名誉教授。東京大学文学部仏文科卒業、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。専門はフランス現代思想、武道論、教育論。神戸市で哲学と武道のための私塾「凱風館」を主宰

山崎雅弘 : 1967年大阪府生まれ。戦史・紛争史研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • さぜん

    読書会課題本。日本国内の政治・社会問題をトピックとして 取り上げ、問題が生じる背景や原因を含めて両氏が対談。倫理や節度が失われ、良識のタガが外れてしまった日本社会において、私達はもはや何も変わらないという諦めの心境になっている。これは上位者による諦めのシャワーを浴び続けた結果だと言う。今、やらねばならないのは、「おかしい」と思う事には声を上げ、嫌な流れに逆らう意志を持つ事だ。民主主義が揺らぎ、独裁者が蔓延ればいとも簡単に戦争に突入する。二度と同じ過ちを繰り返してはいけない。

  • ta_chanko

    日本のみならず、アメリカやヨーロッパでも、民主政治の劣化がすすみ、「底が抜けた」国になってきている。いつしか富や権力を手にした者の倫理観が崩壊し、私利私欲を追求することを恥じることもなくなっている。人々も情報過多の社会の中で、時間をかけて検証や議論をすることを怠り、自分が得たい情報をネットで手軽に入手するようになり、結果として社会の分断がすすんでいる。行き着く先は戦争か独裁か無秩序か。暗澹たる気持ちになるが、もっと自分の直感や感覚に素直に、大切なものを見極めていけたらと思う。

  • Tenouji

    全く個人的なことで恐縮だが、実父が他界した。高度成長期に建築業界を生きた人だった。誰を信じるかを見極め、盲目的についていく人だった。認識世界が狭くなった晩年、その傾向は更に強まった。もう、それではダメな時代なんだ、という話しが通じなかった。2回目の大阪万博を見ずに逝ってしまった。私はこの2つを見ることになるが、楽観的な夢の情報技術は、今やハッキング技術に成り下がったのか。長年同じ大企業に勤めている実弟は、表面的には従いながらも文句をたれる姿勢が身にしみてしまっている。この土着的な場所から未来が描けるか…

  • どら猫さとっち

    まさに今の日本は、“動乱期”に差し掛かっていると言ってもいい。自発的に戦争を推し進めようとし、民主主義は地に落ちて、倫理すら通らない。何故そんなことでが起こるのか、思考停止になってきた日本にできることは?没落する日本への処方箋は、本書にある。絶望感に苛まれることばかりの日本を変えるのは、他ならぬ私たちだ。二人の鋭利で静かな怒りや叡智は、読者に突き動かすものがある。

  • 呼戯人

    おなじみ内田樹と山崎雅弘の対談本。日本の倫理の底が抜け 貧困と差別と格差が広がってゆく荒涼とした風景を描く。官僚権力による意味の収奪と不快感の押し付けという分析になるほどと頷いた。そうか、無意味感と不快感というのは行政によって国民に押し付けられたものなのかとひどく納得した。そういえばカフカの悪意の迷路というのは、あれは官僚制を描いたものだったのかという感慨を抱いた。絶望と諦念と忘却を政治から押し付けられた庶民に希望はどこからやってくるのだろうかと思った。

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