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Shikisha no Yakuwari Europe Sandai Orchestra Monogatari

Takeshi Nakano

User Review :4.0
(3)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106036880
ISBN 10 : 4106036886
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2011
Japan

Content Description

指揮者は音を出さない不思議な音楽家。では一体、何をしているのか。ヨーロッパ3大オーケストラを舞台に、フルトヴェングラーからカラヤン・小澤をへてゲルギエフまで、巨匠たちの仕事と人間性の秘密に迫る。

【著者紹介】
中野雄 : 1931年、長野県松本市生まれ。音楽プロデューサー。東京大学法学部を卒業後、日本開発銀行をへて、オーディオ・メーカー「ケンウッド」の代表取締役CFO、昭和音楽大学・津田塾大学講師を歴任。LP・CDの制作でウィーン・モーツァルト協会賞など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

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クラシック音楽を聴き始めた頃に、「クラシ...

投稿日:2021/06/23 (水)

クラシック音楽を聴き始めた頃に、「クラシックCDの名盤」(文春新書)を読んだが、その中で中野氏を知った。実経験に基づいた冷静かつ客観的なレビューで好感を持ち、他の本も読むようになった。いくらでもマニアックになれる分野だから、万人向きかどうかは分からないが、クラシック音楽をこれから知ろうという人にはためになる本だと思う。

いえつん さん | 東京都 | 不明

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名コンマス・クレバースの知られざるエピソ...

投稿日:2018/09/17 (月)

名コンマス・クレバースの知られざるエピソードなど、多いに楽しめた。 ただし、次の点は指摘したい。 デ・ワールト(1941年生まれ)は、ベイヌムが1959年に亡くなったときには、まだ10台の音大生。コンセルトヘボウ管にオーボエ奏者として入団したのが1963年。1964年ミトロプーロス指揮者コンクール1位入賞後、1966年に同オケの副指揮者に。ロッテルダム・フィルの音楽監督就任は1973年。 したがって、彼をベイヌムの後継者候補のひとりとする223ページ以降の記述には、疑問を感じる。

怒濤COM さん | 京都府 | 不明

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 著者は音楽プロデューサーで,ヨーロッパ...

投稿日:2012/11/15 (木)

 著者は音楽プロデューサーで,ヨーロッパ在住の経験があり,多くの有名オーケストラの団員や指揮者と知古のある方のようである。ここで取り上げている「ヨーロッパの3大オケ」とは,ウィーン・フィル,ベルリン・フィル,ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の3つ。それぞれの楽団と関係する指揮者について,楽団関係者からの直接聞いた貴重な情報が披露されている。中には噂に基づく出所のはっきりしない情報もあるが。ウィーン・フィルとベルリン・フィルについては,既にいろいろなところで語り尽くされており,それほど新鮮味のある情報ばかりではない。著者はこういった本にありがちな,カラヤンをこき下ろしてフルトヴェングラーを神格化するようなことはなく,公平な目で書かれていると言ってよい。ただし,アバドやラトルには厳しい。コンセルトヘボウについては,日本ではそれほど情報が豊富とは言えないので,初めて聞くような興味深い話が多かった。私は今まで(今でも)なぜコンセルトヘボウが世界の3大オケに入るくらいの評価がされているのか全く理解できなかったのだが,そういう評価がなされるだけの歴史があるということは分かった。こちらについても,評価が分かれている(らしい)シャイーについて,きちんと正当に評価していると思う。いろいろなエピソードの中で一番興味深かったのは,それまでウィーン・フィルと長期にわたり非常に密接な関係を築いていた2人の指揮者,アバドとレヴァインが,ある時期以降全く登場しなくなってしまった理由について書かれているところであった。2人とも大好きな指揮者で,ウィーン・フィルとの相性も抜群だと思っている指揮者なので,これだと今後も共演の機会は二度とないものと思われ非常に残念であった。なお,本書では「コンセルトヘボー」,「クレッバース」など通常とは異なる表記がされている(あえてそうしたのだろうが,一言コメントがあってもよかったのでは)ので注意が必要であろう。

mulder さん | 福島県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 手押し戦車

    指揮者はオーケストラのそれぞれのパートを最大限に際立たせ全員が一丸となって一つの曲を奏でる。指揮者は譜面を見て解釈して楽器を演奏する人達の強みに徹底的に焦点を当てそれぞれの強みが混ざり合い最高の演奏を披露する。演奏の成果はお客さんが感動した時にこそ価値が生まれる。会社のトップは作曲し作詞してさらに、指揮者の様に事業のビジョンと言う譜面を将来に向けて解釈してそれぞれのチームを最大限の強みを発揮させることで成長させる。演奏者の強みを発揮させるためには曲に対する解釈を情熱と表現で周りを太鼓して行く事が大切

  • すのさん

    ベルリンフィル、ウィーンフィルについての本はよく見受けられるが、今回は加えてコンセルトヘボウの章があったことでより楽しめた。常任指揮者との関係性、指揮者によって移り変わる音色等解説されている。エッセイ的な要素もあり、筆者が楽団員に直接話を聞くことができるからこその面白みがあった。これからCDを聴くのがより楽しくなる気がする。

  • またけ

    ついつられて、フルトヴェングラーのウラニアのエロイカとブーレーズのマーラー復活をポチ

  • 牧神の午後

    最初の下野、朝比奈への短評が鋭く、そのまま一気呵成に読み進めてしまう。オケ、指揮者にまつわるエピソードが満載で、指揮者の仕事、名演の生まれる秘密、がそういうことだったのか、と鱗がおちたり、え?ちょと違うんじゃない?言っていることは判るけど、やっぱり、カラヤンのベトはイマイチだよ、とか、とにかく著者の書いていることをイチイチ反芻し、反応を返してしまうくらいに楽しい本。でも、一番の極めつけは、ヨッフムがRCOのコンマスを引き抜いたシーン。まるで、「このまま一生砂糖水を売りつづけたいか?」で、シビレタ。

  • あんさん

    上手くいった話よりも、駄目だったときの話の方が頭に残る。小澤のニューイヤーコンサートや某女性人気指揮者のリハーサルのような。音楽性とか演奏で何が言いたいかとかは、とても難しい。もちろん古典音楽のいわば文法をふまえた音の積み重ねの中で、自ずから違いは出て来るのだが。プロの隣で弾かせてもらって注意、いやアドバイスを受けたときのことを思い出す。

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