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新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか

Takeshi Kitano

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344028159
ISBN 10 : 4344028155
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2015
Japan

Content Description

二〇一八年、道徳を教科化? だけど、その前に……、
『日本人にとって、「道徳」とは何か?』
この問いに答えられる、親や教師はいるのだろうか。
まず最初に大人たちが、真面目に考えた方がいい。

稀代の天才が現代の核心をえぐる、未だ嘗てない道徳論!


「時代を作る人は、いつだって古い道徳を打ち壊してきた。誰かに押しつけられた道徳ではなく、自分なりの道徳で生きた方がよほど格好いい。
 自分なりの道徳とはつまり、自分がどう生きるかという原則だ。
 今の大人たちの性根が据わっていないのは、道徳を人まかせにしているからだ。それは、自分の人生を人まかせにするってことだと思う」

【内容】
第一章 道徳はツッコミ放題
時代が変われば、道徳も変わる/これから人生が始まる小学生に自分を見つめさせて、なんの意味があるのか/人の心の優しさにつけ込む詐欺師は、とても道徳的に見える/道徳は人間のもの。サルだのクマだのに語らせてはいけない/ほか

第二章 ウサギはカメの相手なんかしない
現代では、ウサギは競走中に昼寝しないし、そもそもカメなんて眼中にない/インターネットで馬鹿が利口になるわけじゃない/現代は、人間関係がゼロでも生きられる時代/数字で見れば、明らかに社会のモラルは向上している/ほか

第三章 原始人に道徳の心はあったか
氷河期に突入した7万年前、道徳の卵が生まれた!?/金持ちよりも、貧乏人の親の方が、子どもを厳しく躾ける/誰かに押し付けられた道徳に、唯々諾々と従うとバカを見る/勤勉や勤労が道徳なのは、いったい誰のためなのか/ほか

第四章 道徳は自分で作る
昔ながらの精神主義は、働きアリを作るには都合がいい/俺たちに断りもなく、どこの誰が、現在の道徳を決めたのか/友だちが一人もいなくなって、幸せに生きてる奴はたくさんいる/大学を辞めるまでの俺は、母親の道徳観の中で生きていた/ほか

第五章 人類は道徳的に堕落したのか?
さまざまな宗教を取り入れる日本人の知恵を世界に広めよう/食い物とは、他の生きものの「命」だ/環境破壊の問題も、要するに人間が道徳を忘れたから起きた/これから先は、個人の道徳より、人間全体の道徳がずっと大切になる/ほか

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • morinokazedayori

    ★★★★本人が目の前で話す姿がありありと目に浮かぶかのような、エネルギッシュな文体で、ぐいぐいと引き込まれていく。「向上心のある人、趣味を楽しめる人、自然に感謝して生きる人には、自然に道徳観が備わっている」「日々の小さなマナーよりも、自然や他の国との付き合い方を考えさせる方が、道徳的な人間が育つのではないか」には強く共感を覚えた。道徳とは、多様な他者と上手に共存していくためのテクニックで、多くの人が身に付けることによってよい社会になっていくのではないだろうかと思った。感謝の心を忘れずにいたい。

  • いつでも母さん

    この人は本当に多才です!やんちゃして、生死をさまよって(その為に滑舌は低下したけれど・・)でもまだまだ現役!このポジションにいて尚且つ時間の使い方が凄いと思いますね。久々に著書を手にしましたが、お説ごもっとも何度も頷きました。そして、襟を正すというか大人がしっかりしなきゃ!と思いましたね。そのツケは子供の子供たちに回ります。いやもうじわじわ来てるかと。マナーと道徳の違い・道徳とルール・・勉強になります。思っていても、上手く言葉で伝えられないのを代弁してくれていて、すっきりと読了しました。

  • またおやぢ

    北野武氏の口調で話は進むが、至極当たり前の事が述べられているに過ぎない。人に道を説く時には自分もそれを実施する事。時代が変われば何が正しいかも変わる可能性があるのだから、自分で状況を判断し対応をする必要がある事。何かを変えたいのであれば自分で行動を起こす事。人生は生まれてきただけで儲けもんで、喜びは身の回りのすべてから味わえる事。人は一人では生きられないから、他者との関係構築の必要があり、道徳は人間関係を円滑にするための知恵である事。当たり前すぎて、意識しないから気が付かない大人が多いということなのか?

  • ナイスネイチャ

    図書館本。至極マトモな内容を北野節で語ってました。正しい道徳はこれからも一つもないんだなあと。大人の顔色見ながらのいい行いはいつか歪みが出るんでしょうね。面白かったです。

  • 徒花

    本書の内容を端的にいうと「人から与えられた道徳に左右されて生きるな」ということ。もちろん、こうした考えも北野武氏がウン十年という人生を過ごして得た超主観的な考えであり、同氏は本書の内容に左右されてはいけないと「はじめに」でしっかり語っているため、このメッセージも決して鵜呑みにしてはいけない。情報的にいい加減な部分はあるが、読みやすくてよい本だろう。ちなみに、『平成教育委員会』の給食コーナーで武氏が高級料理を食べても「うまい」の一言も言わず、イジられるのを私は不思議に思っていたが、その理由がわかった。

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