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異形の維新史(仮)

Takehiko Noguchi

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794220172
ISBN 10 : 4794220170
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2013
Japan

Content Description

幕末維新の知られざる醜聞を史料から描く、傑作小説7編!

幕末維新期とは、じつは、混沌、メチャクチャな時代だった。幕末の公家社会では関白が色恋沙汰で旗本に陰茎をちぎられ、戊辰戦争では官軍先遣隊の博徒たちが横暴の限りを尽くし、岩倉使節団の船中では士族が会津の女子留学生をナンパして裁判沙汰となり、陸軍病院では美女の陰部を医師たちが興味本位で解剖した。本書では、そんな正史には取り上げられない「異形の事件」にスポットを当てる。歴史好きにお勧めしたい、かつてない面白幕末維新小説である。

【著者紹介】
野口武彦 : 1937年東京生まれ。作家・文芸評論家。早稲田大学文学部卒。東京大学大学院博士課程中退。神戸大学文学部教授を退官後、著述に専念する。日本文学・日本思想史専攻。73年『谷崎潤一郎論』(中央公論社)で亀井勝一郎賞、80年『江戸の歴史家―歴史という名の毒』(ちくま学芸文庫)でサントリー学芸賞、86年『「源氏物語」を江戸から読む』(講談社学術文庫)で芸術選奨文部大臣賞、92年『江戸の兵学思想』(中公文庫)で和辻哲郎文化賞、2003年『幕末気分』(講談社文庫)で読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ひろゆき

    維新という激動期は当然よく描かれるが、だれも描かなかったような細部を埋めてその時代の雰囲気を再構成。だが小説というより雑誌掲載の歴史読物のような感じ。『船中裁判』は三谷幸喜あたりが映像化しても不思議ではない題材で一番。一方、『犬死クラブ』は、正直、なにこれ…だが、資料をもとに自由にその時代の匂いを追う感じかな。高橋お伝の斬首解剖を書いたもの(題名は憚る)は、読む人によっては、トラウマになりかねない残酷譚で、大人な読物。ほか、廃仏毀釈を題材にしたものなど、初めてその実際を知ることも多かった。

  • みるちゃん」

    史実を丹念に拾いながら想像をふくらませてゆくという手法に共感します。単なる 歴史を題材にしたフィクションではなく、確固とした裏付けに基づいたものなのでなんとなく信頼感がもてます。この作者をもっと読みたいと思いました。

  • kabeo

    明治維新前後の時代を描いた短編集。はしがきで各編のあらすじ、背景が描かれていて分かりやすく、本編の興味を引いた。「戦中裁判」、「木像流血」が歴史が動いている時の混乱が感じられて良かった。

  • TETSUYA

    僕はダメでした。読むの苦痛で、途中で挫折。船中裁判がまだマシに読めましたが…

  • Tadasu Nunotani

    野口先生の世界が炸裂する綺譚集。 それでいて今回は大人の話。 実に面白かった。これだからせんせの本は止められないです(^_^;

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