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ISBN 10 : 4396116861
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昭和初期、日本が戦時体制に入ると、徳富蘇峰のように戦争を礼賛する作家たちが大量に出現した。その一方で、反戦を唱える者は厳しく弾圧された。谷崎潤一郎も『細雪』の雑誌連載を「戦時下に不適切な内容である」と、軍部に掲載を止められた(昭和18年)。それでもこの弾圧に抵抗することなく、黙々と書き続け、戦後、大ベストセラーになったのだ。著者が谷崎をはじめとする「戦争を賛美せず、抗議もせず、嫌がって関わらなかった作家たち」に今、着目するのは、世界が第3次世界大戦に向かう空気に覆われているからだ。戦争に背を向けた文学者たちの態度に、私たちは何を学ぶべきか。
目次 : 1 谷崎潤一郎と日本の戦争(亡霊の囁き/ 死ぬのがいいわ/ 戦争を賛美した知識人と戦後を先取りした知識人/ ハーレム/ 共同幻想/ 第3次世界大戦の予感)/ 2 戦争に背を向けた知識人たち(谷崎と芥川の文学論争/ 社会主義運動の時代/ 芥川の死/ 妻を譲る/ 2人目の妻と3人目の妻/ 川端康成と三島由紀夫の真実/ エリー卜と文学部/ 谷崎は日本の映画産業にいち早く関わった/ 作家と女たち)/ 3 漱石山脈(言論弾圧の時代/ スキャンダル/ 文学者仲間たち/ 1万倍のインフレが起きた/ 漱石山脈)
【著者紹介】
副島隆彦 : 評論家。1953年、福岡市生まれ。早稲田大学法学部卒。外資系銀行員、予備校講師、常葉学園大学教授等を歴任。米国の政治思想、法制度、金融・経済、社会時事評論の分野で画期的な研究と評論を展開。「民間人国家戦略家」として執筆・講演活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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MICKE
読了日:2023/10/03
みや
読了日:2024/10/29
石光 真
読了日:2024/02/29
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