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幻の「長くつ下のピッピ」

Takahata Isao

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000248198
ISBN 10 : 4000248197
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

もし、ピッピがアニメーションになっていたら!

アニメーション界の巨匠たちが、1971年、初めてテレビアニメ化に取り組んだのは、なんと、アストリッド・リンドグレーンの代表作『長くつ下のピッピ』でした。
3人は当時30代。高畑氏は物語を徹底的に読み込んで「覚え書き」や「字コンテを書き、宮崎氏はスウェーデンでのロケハンもふまえてピッピの世界観を伝える「イメージボード」を描きおこし、小田部氏は「キャラクター・デザイン」を何十枚も描きました。しかし、原作者の許諾を得られず「ピッピ」は制作中止に。3人の手元にはたくさんの絵や文章が残りました。

本書は、それらの貴重な資料を一挙収録! まさに、ここでしか会えない「ピッピ」です。当時を振り返るロングインタビューも充実。アニメファンにとっても、ピッピファンにとっても、たまらない一冊です。

『長くつ下のピッピ』日本語版刊行から50年の今年、10月より『山賊のむすめローニャ』のテレビアニメ(宮崎吾朗監督、NHKBSプレミアム)もスタートします。リンドグレーン作品の魅力にひとりでも多くの人に出会ってほしい……本書には、そんな願いもこめられています。

Customer Reviews

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この企画が叶わなかったことが返す返すも残...

投稿日:2021/04/09 (金)

この企画が叶わなかったことが返す返すも残念ではあるけれど、まるでジブリ版長くつ下のピッピを見たかのように脳内で自由に再生できる大充実の資料本。

イエナ さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ハイランド

    幻となった作品があり、名作と呼ばれ長く愛される作品もある。原作者の承諾が得られず、企画段階で中止となったピッピは、数多くのストーリーボードや企画書に、三人のクリエイターの膨大な熱量を感じさせ、幻の「ピッピ」を惜しむわけだが、その熱量が後に「パンダコパンダ」や「ハイジ」という名作を生んだと思うと、世間と作品の質は必ずしも一致せず「ピッピ」も、実現したとしてももしかしたら視聴率的には苦戦したかもしれないが、きっと子供の頃の私達の心を少しだけ豊かにしてくれただろう。創成期の日本のアニメ事情は本当に面白い。

  • ムッネニーク

    28冊目『幻の「長くつ下のピッピ」』(高畑勲/宮崎駿/小田部羊一 著、2014年10月、岩波書店) 時は1971年、制作が進んでいたにも拘らず、原作者からの許諾が降りずボツとなってしまった幻のTVアニメ企画「長くつ下のピッピ」。そのイメージボードやキャラクターデザイン、脚本などを収録。 当時の状況を知る事が出来る貴重な資料である。 〈でも、たとえエヴリデイマジックであれ、ファンタジーであれ、その基盤にしっかりと日常生活を置く、ということでは、たしかにその第一歩が「ピッピ」の準備だったと思います〉

  • たまきら

    読み友さんの感想を読んで。私が産まれた年に、ピッピのアニメ番組を作る企画が上がっていたと初めて知り、驚いて手に取りました。原作者の許可が下りず企画は立ち消えになったのですが(経緯は鈴木敏夫さんが巻末で説明しています)、(あれっパンダコパンダのミミちゃん!?)とか、「ええっハイジのあれはこの企画から生まれたのか!」とか嬉しい驚きがたくさん詰まっていて楽しい一冊でした。…ただ、大人に負けない不作法で独立した強い女の子・ピッピは、もっといい意味でブサイクで態度がデカくないとなあ…と。

  • green tea

    実現しなかった映画の設定資料集。原作への愛が詰まっています。面白いです。リンドグレーンの、長くつ下のピッピです。ピッピの表情がくるくるかわって楽しいです。脚本も載ってます。噂で聞いていた伝説のアニメの資料が手元に!感動!ジブリ好き必見!

  • ぐうぐう

    1971年、児童文学『長くつ下のピッピ』をテレビアニメにする企画があった。スタッフとして白羽の矢が立ったのは、当時30代だった高畑勲、宮崎駿、小田部羊一の三人。しかし、企画は途中で頓挫する。残されたのは、宮崎のイメージボード、ストーリーボード、小田部のキャラクターデザイン、そして高畑の字コンテ。それらを収録したのが本書だ。製作にあたっての高畑の覚書は相当に気合が入っているし、宮崎のイメージボードは、それだけで充分観賞に耐えられるほどに魅力的だ。(つづく)

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