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国家とは何か 吉本隆明セレクション 角川ソフィア文庫

Takaaki Yoshimoto

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784044008468
ISBN 10 : 4044008469
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

『共同幻想論』の理解の助けとなる吉本隆明の講演などから、先崎彰容がセレクトする。吉本の述べる「国家」とは何か、「共同幻想」とは何か。そのヒントは、吉本の語りの中にあった。充実の解説も収録。

【著者紹介】
吉本隆明 : 1924年生まれ。東京工業大学電気化学科卒業。詩人、文芸評論家、思想家。52年に詩集『固有時との対話』を発行。その後、文芸評論活動を開始し、思想家として戦後日本の思想界に大きな影響を与えた。2012年3月逝去

先崎彰容 : 1975年、東京都生まれ。東京大学文学部倫理学科卒業。東北大学大学院文学研究科日本思想史専攻博士課程単位取得修了。フランス社会科学高等研究院に留学。文学博士。現在、日本大学危機管理学部教授。専攻は近代日本思想史・日本倫理思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 酩酊石打刑

    吉本を語る時に『共同幻想論』が代表作としてあげられるが『言語にとって美とは何か』と『心的現象論序説』も考えないといけないと思う。本作で語られている内容はそこを含めたものとなっている。とはいえこの三冊を十分に理解しているわけではない。わたしに見えてくるのは〈大衆の原像〉〈沈黙の言語〉〈関係の絶対性〉などだ。人が生きていく上での〈自律的思想〉だったりの実存のありようだ。戦争や転向などに翻弄され戦後の世界を生きていくための足場づくりしていこうとする彼の姿が見えてくる。そしてそれはわたしの導きの道だった。

  • amanon

    編者先崎彰容によると吉本の『共同幻想論』を理解するための編まれたとのこと。その先崎は『共同〜』が超難解であることを度々強調するが、果たしてそれ程難解だったか、ひいては自分が『共同〜』をどれだけ理解できていたのか、いつ末の不安を覚えた(苦笑)。それはともかくとして、本書で度々俎上に上げられるエンゲルスとレーニンだが、この二人に吉本がかなり辛辣なのが個人的に意外。また、沖縄の返還問題についても頻回に取り上げているのが、時代を感じさせるとともに、この問題が今日でもなお解決していないということが改めて重たい。

  • Go Extreme

    視覚的対象ー空間的・光の影響を 感覚的対象ー意識に取り込まれる過程=「知覚作用」 知覚作用は時間性・空間性が絡み合い意識形成 自己関係と自己抽象: 対象に対して自己を関係づける 意識は自己関係と自己抽象の時間・空間的構造で形成される 幻想性と共同性: 個体は幻想を持ち他者との関係で共同幻想が生まれる 幻想が相互作用し「全幻想性」の領域形成 人間関係の根源には性の関係 国家は共同幻想←兄弟姉妹の関係 知識人と社会: 知識人は国家の本質を問い国家権力の構造を考察 法は共同幻想を表現し共同体における役割を持つ

  • ダージリン

    「共同幻想論」を読んだのは、もう大昔で内容もおぼろげになっており、おさらいのつもりで読んでみた。講演録はあまりにも喋り言葉のままなので、活字にすると読みにくく感じるところもあったが、いくつもの講演会で繰り返し語られることで、テーマがクッキリとする。編者の先崎氏の解説も理解を助けてくれる。久々に「共同幻想論」を読み返してみたくなった。編者によれば「共同幻想論」は今でも若い読者を獲得し、版を伸ばしているそうだが、吉本隆明は古びない思想家として残り続けるように思う。

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