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眠れなくなる夢十夜 新潮文庫

Tadashi Ato

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101010519
ISBN 10 : 410101051X
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

あなたにも、「忘れられない夢」がありますか。見知らぬ橋で、いつか訪れるはずの誰かを待つ男。父親から命を受けた幼い息子が赴く上総の海。今際の際に現れた、思い出を食べる伝説の動物―。100年の時を超え、夏目漱石『夢十夜』にインスパイアされた10名の人気作家が紡ぐそれぞれの夢物語。「こんな夢を見た」の名文句に始まる珠玉の10篇を編み込んだ、儚くも美しい、夢アンソロジー。

【著者紹介】
阿刀田高 : 1935年、東京生れ。早稲田大学文学部卒。78年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。79年「来訪者」で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞、95年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞を受賞

あさのあつこ : 1954年、岡山県生れ。大学在学中から児童文学を書き始め、『ほたる館物語』で作家デビュー。『バッテリー』およびその続編で、97年に野間児童文芸賞、99年に日本児童文学者協会賞、2005年に小学館児童出版文化賞を受賞。11年『たまゆら』で島清恋愛文学賞を受賞

西加奈子 : 1977年、イラン・テヘラン生れ。エジプトのカイロ、大阪で育つ。関西大学法学部卒業後、2004年に『あおい』でデビュー。05年、『さくら』がベストセラーに。07年『通天閣』で織田作之助賞、13年『ふくわらい』で河合隼雄物語賞、15年『サラバ!』で直木賞を受賞

荻原浩 : 1956年、埼玉県生れ。成城大学経済学部卒。広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞を、16年『海の見える理髪店』で直木賞を受賞

北村薫 : 1949年、埼玉県生れ。早稲田大学ではミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、89年、「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞、2009年『鷺と雪』で直木賞を受賞。16年日本ミステリー文学大賞受賞

谷村志穂 : 1962年、札幌市生れ。北海道大学農学部で動物生態学を専攻。90年、ノンフィクション『結婚しないかもしれない症候群』で、女性を中心に大きな支持を集める。91年、『アクアリウムの鯨』を発表し、小説家としてデビュー。2003年、『海猫』で、島清恋愛文学賞を受賞

野中柊 : 1964年生れ。立教大学卒業。ニューヨーク州在住中の91年「ヨモギ・アイス」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー

道尾秀介 : 1975年、東京都出身。2004年『背の眼』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。07年『シャドウ』で本格ミステリ大賞、09年『カラスの親指』で日本推理作家協会賞、10年『龍神の雨』で大藪賞、『光媒の花』で山本賞、11年『月と蟹』で直木賞を受賞

小池真理子 : 1952年、東京生れ。成蹊大学文学部卒業。96年に『恋』で直木賞、98年に『欲望』で島清恋愛文学賞、2006年『虹の彼方』で柴田錬三郎賞、12年に『無花果の森』で芸術選奨文部科学大臣賞、13年『沈黙のひと』で吉川英治文学賞を受賞

小路幸也 : 1961年、北海道旭川市生れ。札幌の広告製作会社に勤務後、2003年、『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp−town fiction』でメフィスト賞を受賞。退社後執筆活動へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    新潮社も結構商売をするなあという感じです。漱石がらみの本がい最近出ているのとジャケットが違っているので5年近く前に出されているものと内容が違っていると思って購入して読んだらまるっきり同じものでした。やはり本屋で時たまこのようなものは内容を確認しないといけないのですね。印象は変わらずに荻原さんのが一番漱石に近いと感じました。

  • 優希

    夏目漱石の『夢十夜』へのオマージュと言えるでしょう。10人の作家たちによるそれぞれの物語は時に妖しく時に美しい。そして全体にたゆたうのはほの暗い雰囲気でした。それはまさに闇の中を彷徨っている気分になります。漱石の『夢十夜』の夢の中のような感じではなく、この作品は夢と現の狭間にいるような感覚でした。断片と言うより短編として成立しているとも言えますね。

  • いつでも母さん

    忘れられない夢・・私にもある。思い出すだけで涙が溢れる。生涯忘れはしないだろう・・漱石の『夢十夜』は読んでいないが、『こんな夢をみた。』で始まる短編十作。各作家各様に良い。『こんな夢を見た、とは言えない。』の荻原 浩も良い。どれか一つと問われたら小路幸也の『輝子の恋』を挙げたい。しかし眠れなくなりは、しなかったなぁ。

  • じいじ

    元旦から2日にかけてみる夢を初夢というらしい。今年は初夢が見られなかったので、この本で夢を見ることに。「こんな夢をみた…」の書き出しで始まる⒑名の人気作家による夢物語短篇集。なかなか味の良い作品揃いだが、私のお気に入り2編を紹介したい。【厭だ厭だ:あさのあつこ】意中の恋人を諦めて、財産目当てで他の女と結婚した男の苦悩が面白い。一押しは【翼:小池真理子】だ。亡き恋人(不倫の関係)への追憶の話。取り残された女のやるせない心の内を丁寧に小池流の筆致で描かれている。人間の孤独、生と死が18頁に収められた傑作だ。

  • M

    「こんな夢を見た。」と始まる十篇の夢物語。漱石の祈念として10人の作家が綴る夢十夜は。光や、闇をたゆたうような、人様の夢の中に忍んで眺めているような、淡く、妖しく、ときに仄かに怖く。最後の一篇、"輝子の恋"。古風で爽やかな余韻のまま、そんな終い方が気に入りました。個人的な夢の話として、元旦の夜、いわゆる初夢に、ふだんは見たこともないような綺麗で奇妙な夢を見た。調べると大吉夢。吉夢は人に話すと離すことになるから他言しない方が良いとのことです。

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