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恐怖の地政学 地図と地形でわかる戦争・紛争の構図

T・マーシャル

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784865810769
ISBN 10 : 4865810765
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

なぜ戦争が起き、なぜ紛争が絶えないのか!国家を悩ます地形的制約と歴史、宗教、人種、文化の複雑怪奇な背景!戦略的地政学の視点が問題の本質と危機の構造を明らかにする!

目次 : 第1章 中国―自然の巨大要塞と十四億の巨大不安/ 第2章 ロシア―果てしない大地と凍り続ける港/ 第3章 日本と朝鮮半島―侵略されたことのない国と虚勢を張る弱虫/ 第4章 アメリカ―地形によって運命づけられた史上最強の国/ 第5章 西ヨーロッパ―位置と地形に恵まれた楽園を脅かすほころび/ 第6章 アフリカ―天然資源と人為的国境線に苦しめられる人類の生誕地/ 第7章 中東―引かれたばかりの脆い国境線と血にまみれた道のり/ 第8章 インドとパキスタン―三千キロにおよぶ国境線と永遠に続く敵意/ 第9章 ラテンアメリカ―北アメリカと対照的な地形の不運/ 第10章 北極圏―新たな戦場となるか、強欲に打ち勝てるのか

【著者紹介】
T・マーシャル : 英国のジャーナリスト、ブロードキャスター。スカイ・ニュース(英国ニュース専門局)で中東特派員、国際情報デスクなどを経験したのちに独立。コソボ紛争、アフガニスタン侵攻、アラブの春の反政府騒乱、アメリカ大統領選挙など、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、中東、北米などの国際情勢を最前線で取材してきた

甲斐理恵子 : 翻訳者。北海道大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 雪風のねこ@(=´ω`=)

    大国・強国から小国へ地域順に解説されている。移動・通信手段が発達した現代では切っては切れない地域なんだけど、補足が入るので頭に留めて置きたい。ただ外国著者にありがちな面倒な言い回しは読み辛いだけだな。国家覇権の目的は詰まる所、自然との闘いでもある。山岳、砂漠、海岸線。農・工生産産業基盤と輸送通商手段の確保と同時に、他国からの防御・安全性の確保と言える。その為の緩衝地と言える属国という考え方は、島嶼である日本では思い付き難い所であった(言ってみれば日本を取り巻く海洋が緩衝地と言い換えられる)

  • パトラッシュ

    「青い地球は誰のもの」との歌があったが、地政学を学べば答えは出る。地理や地形による条件を克服し、他国を支配するだけの軍事力と経済力を備えた国のものなのだ。地勢的条件のため戦争が相次いだり発展が遅れる国は「不公平だ」と思うだろうし、天然資源や人為的国境線で苦しめられるのは理不尽だ。それでも各国は置かれた環境で生き残りを図るしかなく、これに民族主義や宗教的情熱や経済的欲望が加われば紛争が続発するのも当然か。反戦平和の理想を掲げて悦に入っている自称平和主義者は、見たくないものを直視する勇気がないとしか思えない。

  • ぶち

    邦題になぜ"恐怖"を付けてしまったのでしょう? 原題は "Prisoners of geography"。地形が大きな影響を及ぼし、政治家や権力者の政策はその地形に規定されてしまうことを意味したものです。地形の囚人となっているという意味で、そこに"恐怖"という感情はありません。誤解を招いてしまわなければいいのですが… 政策が地形によって否応なく左右されてしまうことは理解できました。プーチンがウクライナに拘わる理由も中国共産党が新疆ウイグル自治区を手放さない理由も。ただ、翻訳された文が読み難くかったです。

  • こばまり

    私ならいずこの元首になろうとも、その国がそこにあるという事実だけで、枕を高くして眠れない。それ程に地勢が命運を分けている(トランプ大統領は毎日ぐっすり寝ている気がする)。一冊でざっくりまるっと把握するのにちょうどいい。

  • 姉勤

    恐怖とは未知のことか、無知のことか。オリジナルの章の並びは知らないが、邦訳にふさわしく、チャイナ、ロシア、日本と朝鮮半島、アメリカと続き、欧州、アフリカ、中東、インド大陸、南米、北極海と章は続く。伸張と拮抗、対立と協調、支配と反発。その理由は資源であり、宗教であり、欲望でもある。それを制限するのは地形があり、地勢があり、気候があり、歴史がある。欧州の移民問題をオミットしたり、日本に対する事実誤認は目を瞑るとして、各地域の傾向を知るにはベストとは言えないだろうがスタンダードにするにはいい本だと思う。

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