T・キングフィッシャー

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イラクサ姫と骨の犬 ハヤカワ文庫

T・キングフィッシャー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150206260
ISBN 10 : 4150206260
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

修道院で暮らす小国の末の王女マーラには二人の姉がいた。だが大国の王子に嫁いだ上の姉は不審な事故で亡くなり、代わりに妃になった下の姉にも死が迫っているという。次はマーラの番だ。身を守るには王子を殺すしかないが、王子は妖精の教母の魔法で護られていた。魔法に対抗する武器を得ようとするマーラは、まじないを操る墓守女に刺草のマントと骨の犬を作る課題を与えられた―ヒューゴー賞受賞の傑作ファンタジイ。

【著者紹介】
T・キングフィッシャー : 1977年生まれのアメリカの作家、イラストレーター、漫画家。アーシュラ・ヴァーノン名義のウェブコミックDiggerで2012年にヒューゴー賞グラフィックストーリー部門を受賞。『パン焼き魔法のモーナ、街を救う』(ハヤカワ文庫FT)で2021年にネビュラ賞、ロードスター賞など5賞を受賞。また、2023年に本書『イラクサ姫と骨の犬』でヒューゴー賞長篇部門、『死者を動かすもの』でローカス賞ホラー長篇部門を受賞。2024年にA House With Good Bonesでローカス賞ホラー長篇部門を受賞したほか、いくつかの短篇でヒューゴー賞・ネビュラ賞を受賞している

原島文世 : 早稲田大学第一文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • sin

    修道院で成長したその生い立ちを考慮したとしても王女の思考に現代人が透けて見える様に思えて違和感は拭えないがそれが物語に馴染みを感じさせて読みやすい。ファンタシーとしては困難なミッションに立ち向かうに際して、英雄の様にその能力を発揮して乗り越えていく訳ではなく、ましてやまるで台本が在る😆かの様な幸運の連続に乗り続ける訳でもなく、時には自身の無計画さに絶望を抱くにせよ、自らの意思で少しずつ前進していく様には目が離せないものがある。シビアな状況の中で自ら掴み取った結末に末永く幸せにくらして欲しいものだと感じた。

  • 新田新一

    主人公は小国の王女マーラです。マーラの上の姉は強国に嫁いで命を落とし、次の姉の命も狙われていることが分かります。修道院で暮らしていたマーラは姉の命を救うための遍歴に出発。途中で墓守女の助けを得て、骨で出来ている犬を作ります。ファンタジーの形をとっていますが、人間社会の歪みを炙りだす力を持った物語です。女性を産むためだけの道具とみなす男性優位主義が崩されるのが痛快です。イラストレーターである作者は、ゴブリンなどが生きている魔法の世界を生き生きと描写。特にマーラになついている骨犬の描写が心に残りました。

  • ワッピー

    不死の教母に守られた大国の王子に嫁いだ長女は死に、二人目の姉も暴力のもと次々と妊娠させられ、苦しんでいることを知った末姫は、姉の次の控えとして隔離されていた修道院を抜け出し、姉を救い出すために魔力を持った墓守女を訪ね、相談する資格を得るために不可能な課題をやりとげる。墓守女の導きでゴブリン市で手に入れた魔法、そして姫自身の教母の力を借りて、大国の王宮の広大な地下墓地へ潜入する…。男性原理をやんわりと否定しつつ、必要な手を着実に打って呪いを回避し、見事にピースをはめ込んだラストのカタルシスはなかなかのもの。

  • もち

    「呪っていたんですよ。もう何世紀もずっと」◆北国へ嫁いだ姉たちが、相次いで身を崩した。王家の三女・マーラは、元凶の王を排除するため策を練る。死者を統べる魔女、半妖の教母、血染めの騎士に骨の犬。ちぐはぐな旅団が、白い大国の暗部を刺し貫く。■前半はスローだが、「五本指」が揃ってからは一気呵成。突破不能の仕掛けを、巧みに伏線を回収しながら打ち破り、最期まで突き進む。弱者はいつも食い物にされ、人はいずれ死ぬ。無常さと諦観を漂わせて進む復讐劇だが、勇気と冷静さと機転を皆で重ね、予期せぬ優しさと共に決着する。

  • おだまん

    モーナが面白かったのでこちらにも期待。やはり主人公は芯のある女性。冒頭ちょっとホラー?と思ったけれどちゃんと魔法と御伽話の世界。オマージュも所々で楽しめました。

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