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セックスワーク・スタディーズ 当事者視点で考える性と労働

Swash (Book)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784535587243
ISBN 10 : 4535587248
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
SWASH ,  

Content Description

性(Sex)と労働(Work)をめぐる現場で、いま、何が問題になっているのか?どう解決するのか?性風俗や性売買にまつわるステレオタイプをくつがえし、当事者視点で大胆に問いを立て直す。セックスワーク研究を切り開く、はじまりの一冊。

目次 : セックスワークという言葉を獲得するまで―1990年代当事者活動のスケッチ/ 第1部 社会の中のセックスワーク(誰が問いを立てるのか―セックスワーク問題のリテラシー/ セックスワーカーとは誰のことか―社会の想定からこぼれるワーカーたち/ なぜ「性」は語りにくいのか―近代の成り立ちとセックスワーク/ 法規制は誰のためにあるのか―セックスワークをめぐる法の歴史と現在)/ 第2部 セックスワーカーの権利を守るには(性の健康と権利とは何か―権利主体としてのセックスワーカー/ セックスワーカーへの暴力をどう防ぐか―各国の法体系と当事者中心のアプローチ/ どうすれば安全に働けるか―セックスワーカーの労働相談と犯罪被害)/ 第3部 セックスワーカーとの関わりかた(合意とは何か―性が暴力となるとき/ 当事者とどう向きあうか―セックスワーカーと表現/ セックスワーカーにどう伴走するか―当事者による経験の意味づけ)/ 付録

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 松本直哉

    「自分はやりたくない仕事」「尊厳をドブに捨てるようなもの」と感じるのは自由だが、それは個人の道徳観で、万人に強いる筋合いのものではない。貧困のはてに意志に反して働かされる「かわいそうな」事例ばかりが強調されて誤解を生んでいるし、自己責任だから性病になってもしようがないというのも冷酷な議論。慰安婦問題でもそうだが、強制か否か、はっきり線引きできるものだろうか。我々の日常の多くの選択がそうであるように、強制と自発のあいだにはグラデーションがあり、むしろどちらでもない中動態的な行為の方が多いのではないか

  • キョートマン

    ほとんど反射的ともいえるこの手の分野への軽蔑感は一体どこから湧くものなんだろうか?それをどうにかしないことには、この本で目指してるような社会的認知は獲得できないと思う。

  • kri

    性風俗産業に従事する様々な人たちを労働者として捉えたとき当然守られて然るべき「安全・健康」などが適用されていない。別の世界の存在として認識しているからだ。発生する被害は全て自己責任であるかのように。風俗に足を踏み入れた人を取り上げても貧困問題だけにスポットが当たり、その労働環境を問題視することはない。どんなトラブルや改善点があるのかを具体的例を挙げて書いていて、勉強になった。女性の性の〈商品化〉という視点から根絶すべきでは?と思ってきたが、もっと複雑な議論が必要だと考えさせられた。日本評論社がんばってる!

  • もてぃ

    全く知らない関わったこともない生業の当事者や支援者が様々な視点からセックスワークについて語っていて、こう言って良いのか分からないが面白かった。他の産業で健康被害が発生した場合は労災として認定して再発防止のための法律やシステムが制定される(あるいは理想的にはそうすべきとされる)のに、セックスワークの場合一足飛びに廃業論に向かうのは確かにおかしい。そこには性的なことは親密な相手と自宅のベッドで行うべきというイデオロギーや、性的なことをサービスとして売ることに対するタブー視などが存在する。

  • おでんのたまご

    「貧困女子」とタイトルにつくルポ本を何冊か読んで、悲惨な現場で働く人たちを知った。さらに当事者はどう考えているのか、何が必要なのか具体的に知りたくてこの本を手に取った。先に読んだ本とはまた違う現実がそこにはあった。働いている事情も仕事に対する捉え方もさまざまで、でもそれって他の仕事でもそうだよね。その仕事が存在してる限り、そこで働く人の安心安全が保障されるようになるべき。

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