Bows Up!-portuguese Music For Strings: Camerata Atlantica

BOWS UP！〜20世紀、21世紀ポルトガルの弦楽合奏のための作品集

20世紀を迎えるまで、ポルトガルではオーケストラ作品はあまり作曲されませんでした。古典派の時代にはジョアン・ドミンゴス・ボンテンポ[1775-1842]が2曲の交響曲を書きましたが、ロマン派の時代に活躍した人はほとんどおらず、ようやくルイス・デ・フレイタス・ブランコ[1890-1955]が登場したことで、ポルトガル近代音楽の基礎が作られたといってもよいでしょう。
　このアルバムには3人の近現代ポルトガル作曲家の知られざる作品を収録。若くしてこの世を去ったアントニオ・フラゴーソ[1897-1918]の『ロマンティック協奏曲』は、フォーレとドビュッシーの影響を感じさせる瑞々しい作品。フレイタス・ブランコに学んだジョリー・ブラガ・サントス[1924-1988]の『弦楽のための協奏曲』は民謡に根差した旋律とウォルトンやヴォーン・ウィリアムズを思わせるイギリス風の響きが融合しています。セルジオ・アゼヴェード[1968-]は新古典主義の様式を愛する作曲家。このアルバムではバルトークへのオマージュである『弦楽のための音楽』と『シンフォニエッタ』を聴くことができます。（輸入元情報）

【収録情報】
1. アゼヴェード：弦楽のためのシンフォニエッタ（2019）
2. フラゴーソ：ロマンティック協奏曲〜第1楽章『前奏曲』（1916）（アゼヴェード：ロマンティック組曲からのヴァイオリンと管弦楽編　2018）
3. アゼヴェード：弦楽のための音楽〜ベーラ・バルトークの思い出に（2021）
4. ブラガ・サントス：弦楽のための協奏曲ニ短調 Op.17（1951）

　カメラータ・アトランティカ
　アナ・ベアトリス・マンサニーリャ（指揮、独奏ヴァイオリン：2）

　録音時期：2020年12月22,23日
　録音場所：ポルトガル、Auditorio Senhora Boa Nova, Estori
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）

　カメラータ・アトランティカに捧ぐ（1,3）
　世界初録音（1-3）