CD

(Xrcd24)firebird: Leinsdorf / Bso +rimsky-korsakov: Golden Cockerel Suite

Stravinsky (1882-1971)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
JMXR24051
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD

Product Description

XRCD24
RCAレッド・シール・アルティメイト・リマスタリング・エディション
ストラヴィンスキー:『火の鳥』組曲、リムスキー=コルサコフ:『金鶏』組曲
ラインスドルフ&ボストン交響楽団

ラインスドルフとボストン響が築き上げた20世紀オーケストラ芸術の清華。
独自の編曲版による『火の鳥』と色彩感豊かな『金鶏』の名カップリング。
『金鶏』組曲は初CD化

ウィーン生まれの巨匠、エーリヒ・ラインスドルフ(1912−1993)は、1962年にミュンシュの後任としてボストン交響楽団の音楽監督に就任、1969年まで7シーズンにわたってその地位にあり、精密精緻を極めた指揮で、私情を排したストレートな音楽作りを行ない、前任者と際立った対照をなしました。戦前のザルツブルク音楽祭でトスカニーニのアシスタントをつとめたことからもその音楽性が窺い知れようが、レパートリー面でも、ミュンシュがあまり取り上げなかったハイドンやモーツァルトなどの古典派、ブルックナー、マーラーやプロコフィエフの作品を積極的に演奏して、オーケストラの機能をより多彩に拡大しています。録音面では、ボストン在任中、モーツァルト、ハイドン、ベートーヴェン、ブラームス、シューマン、ブルックナー、マーラー、プロコフィエフの交響曲、ワーグナー、コダーイ、ストラヴィンスキーの管弦楽曲、ルービンシュタイン、ブラウニングらとの協奏曲、モーツァルト、ブラームス、ヴェルディのレクイエムにいたる、大量の録音をRCAに残しています。
 ラインスドルフのボストン響録音は、LPではRCAが開発したばかりのダイナグルーヴ・システムでカッティングされていたため、ひずみ感を少なくするためダイナミック・レンジが平均化されてしまう傾向があり、その真価が十分に認識されませんでした。しかし、リビング・ステレオ期の経験を経て完成の域に達していたRCAの3チャンネルの収録技術は、ラインスドルフの指揮が生み出す多彩な木管の色彩感や、規律の取れたボウイングによるしなやかに引き締まった弦楽パートの響きなどを余すところなく捉え、音響効果抜群のボストン・シンフォニー・ホールに響くオーケストラの細部の明晰さとマスの迫力の絶妙なバランスを再現することが出来ていました。それゆえオリジナル・マスターから直接リマスタリングされるようになったCD時代になってようやくその真価が認められるようになったのです。
 当アルバムは、1964年に録音され翌年1月に発売されたLPを完全復刻したもので、ロシアの2人の作曲家が『鳥』をモチーフに作曲した2曲のオーケストラ組曲を収録。このオリジナルLPの形では初めてのCD化となる。ストラヴィンスキーの組曲『火の鳥』は、ストラヴィンスキーが編んで出版した3つの組曲のいずれとも異なった独自の形をとっており、編纂者のクレジットはありませんが、基本的には、1911年版の組曲をベースとしながらも、最後の『子守歌』と『フィナーレ』を1910年のバレエ全曲版から補っているというもの(初演指揮者モントゥーが実演で取り上げていた『組曲』とほぼ同じ形)。組曲『金鶏』は、リムスキー=コルサコフが書いた最後の歌劇から編まれたもので、『4つの音楽的絵画』という副題が付せられています。どちらもラインスドルフの音楽性には最適の作品であり、期待通りの名演盤に仕上がっています。解説:満津岡信育(BMG)

・ストラヴィンスキー:バレエ組曲『火の鳥』
 (1)イントロダクション〜カスチェイの魔法のかかった庭
 (2)火の鳥の登場
 (3)火の鳥の踊り
 (4)火の鳥の嘆願
 (5)黄金の果実とたわむれる王女たち
 (6)王女たちのロンド
 (7)カスチェイら一党の凶暴な踊り
 (8)子守歌
 (9)フィナーレ
・リムスキー=コルサコフ:歌劇『金鶏』組曲
 (1)I. 宮殿のドドン王
 (2)II. 戦場のドドン王
 (3)III. ドドン王とシェマハの女王の踊り
 (4)IV. 行進曲(婚礼の祝宴とドドン王の哀れな末路と死)
 ボストン交響楽団
 エーリヒ・ライスドルフ(指揮)

 録音:1964年4月23、24日、ボストン、シンフォニー・ホール(ステレオ)
 JVC K2 24 BIT REMSTERING STEREO
 オリジナル・プロデューサー:リチャード・モア
 オリジナル・レコーディング・エンジニア:アンソニー・サルヴァトーレ
 オリジナル・マスター:3チャンネル
 リマスタリング・エンジニア:杉本一家(JVC)
 初出:LSC-2725(1965年1月発売)
 日本盤初出:SHP-2725(1965年4月発売)

Customer Reviews

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精彩極まるオーケストレーションの作品こそ、XRCDの本...

投稿日:2011/06/22 (水)

精彩極まるオーケストレーションの作品こそ、XRCDの本領発揮!複雑に入り組んだサウンドだからこそ、高度な分離能力や解像度がないとダマになってしまうのだが、さすがはXRCD、微細な音から大迫力の音まで、一つも漏らさず再現し切る。《火の鳥》の導入からして、コントラバスの地鳴りのような音が迫って来る。「火の鳥の踊り」では小刻みな弦やクラリネットが小気味よいし、「カスチェイ」の余りの凶暴さにも身の毛がよだつほど。圧巻は「フィナーレ」で、恐ろしく抜けがよい、光彩陸離たる大迫力のサウンドであり、レンジの広さも折り紙つきである。《金鷄》もこれまた名演・名録音であり、殊に「行進曲」の輝かしさには、これが本当に半世紀近くに録音されたものなのかと思えるほどである。ミュンシュや小澤に比べて、どうしても過小評価されがちなラインスドルフ時代のボストン響だが、優秀な復刻によって、正当に評価されることを切に願う。

遊悠音詩人 さん | 埼玉県 | 不明

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