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21世紀の啓蒙 下 理性、科学、ヒューマニズム、進歩 草思社文庫

Steven Pinker

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794226310
ISBN 10 : 4794226314
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「ポピュリズムの隆盛で民主主義の死は決定づけられた」「人口増加により食糧危機がやってくる」「地球温暖化も核兵器拡散も解決の糸口はつかめていない」これらは本当だろうか。若い世代はポピュリズムを支持しておらず、衰退する可能性が高い。人口が増加しても、農業の進歩で飢餓に苦しむ人の数は大きく減少している。温暖化も核兵器も現実の脅威だが、GDPあたりの二酸化炭素排出量は減少し、世界の核兵器数は近年減少している。無限拠な衰退の予言の欠陥をデータに基づいて指摘し、啓蒙の理念による進歩を説く。世界をよりよいものにする意志に満ちた世界的ベストセラー。

目次 : 第2部 進歩(知識を得て人間は賢くなっている/ 生活の質と選択の自由/ 幸福感が豊かさに比例しない理由/ 存亡に関わる脅威を考える/ 進歩は続くと期待できる)/ 第3部 理性、科学、ヒューマニズム(理性を失わずに議論する方法/ 科学軽視の横行/ ヒューマニズムを改めて擁護する)

【著者紹介】
スティーブン・ピンカー : ハーバード大学心理学教授。スタンフォード大学とマサチューセッツ工科大学でも教鞭をとっている。認知科学者、実験心理学者として視覚認知、心理言語学、人間関係について研究している。進化心理学の第一人者。主著に『言語を生みだす本能』、『心の仕組み』、『人間の本性を考える』、『思考する言語』(以上NHKブックス)、『暴力の人類史』(青土社)、『人はどこまで合理的か』(草思社)などがある。その研究と教育の業績、ならびに著書により、数々の受賞歴がある。米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」、フォーリンポリシー誌の「知識人トップ100人」、ヒューマニスト・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた。米国科学アカデミー会員

橘明美 : 英語・フランス語翻訳家。お茶の水女子大学卒

坂田雪子 : 英語・フランス語翻訳家。神戸市外国語大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • アナクマ

    18章_幸福感と豊かさ。「国が豊かになっても、国民の幸福感が上がるわけではない」「この世界がどれほどすばらしいものになったか…(しかしそれほどには)幸せを感じていない」を基調として、幸福感の先に意義の有無を置いて説明する。「意義ある人生と幸福な人生は別である(前者はストレス、苦労、不安を感じやすい)」 「自由の獲得と若干の不安」◉(p.92)「人生の意義とは人生をさらに広げるような新しい目標を打ち立てることだ。遠い過去に根ざしていると同時に未来へと伸びていくような目標、自分の交際範囲を超える人々に影響を→

  • アナクマ

    19章序盤_大きな災禍、存亡に関わる脅威について。人類が持つ不安感をことごとく棄却してみせる本書。「脅威を語ることが危機をつくり出す」「低確率事象のリスク評価は過大になりがち」そして「絶望は永遠に湧き出る」。現代は「むしろこれまでで最も安全な時代」であり、シンギュラリティは到来しない、という。◉それでも悲観派は〈本当か?〉と問う。著者も認めるとおり「確実な答えは誰にもわからない」のだから。結局『魔術師と予言者』のどちらを支持したいか〈狭い2択〉に嵌まり込む、のではないか。その点に留意してさらに読みたい。

  • アナクマ

    21章_理性を失わずに議論すること。我々の思考は認知・感情バイアスまみれで不合理が横行しているが「理性と真実のあくなき追及という理念を捨ててはならない」◉充分にゆっくりと考えればそこに至るという論理的帰結点はあるのだと思いたい。問題は、それらの議論と結論を展開する〈時間と空間の範囲〉が、性急すぎそして狭すぎるという点だろう。私たちは短絡的で、身近な知り合いにしかそれを適用しようとしない脳を装備してしまっている。しかし「発見されたばかりの…最も厄介な不合理…政治的部族主義」については、早急な対策が必要だ。

  • TM

    おそらく、現代社会に対する不安感、危機感から著したであろう本。人間が神秘していること、悲壮感を漂わせる言説が事実に反していることを指摘しつつ、夢のような未来が待っていると論じるわけでもない。絶望する必要がないこと、未来に希望がちゃんとあることを論じていると言っていいと思う。ただ、その未来を簡単につかめるのではなく、そ子に対して我々がどういう態度で臨むべきか。私自身は、「みんなでずっと考え続けろ」と言われているように感じたけれど、この感じ方はそこまで大きく著者のメッセージとずれていないと思う。

  • むらむら

    豊富なデータを元に、長期的に世界は善い方向に向かっており、その原動力は科学的思考や知識、理性に裏打ちされた啓蒙主義(Enlightenment)である、という話。特に興味を唆られたのが下巻P.322の「超予測者」の例。未来をかなり推測できる人は、ベイズ理論に基づき、多くの情報を分析した者であり、声高な自称「有識者」ではない。マスコミで、いまだに科学者とは言えないエセ科学者や学歴ロンダ権威主義者たちがもてはやされてるの、ホント糞だと思ってる自分には完全同意しかない。これは未来に向けての新たなる福音書だね。

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