Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• sssakura

  読了日：2016/12/18

  訳がわからないけれど面白くて、エリクソンの妄想にどっぷりハマってしまいました。キャサリンのように目が開いたままクルクル回っているような感じ。何も解決されないことは始めからわかっているけれど、先が気になって仕方ない。楽しい読書でした。

• りつこ

  読了日：2025/12/02

  昔読んで大好きだった作品なんだけど、当時の私はほんとに理解できていたのか？という気持ちで再読。今回はきちんとストーリーを追って理解しようとメモしながら読んだんだけど、そんな風にして読むべき作品ではないかもしれない。時空を超えてイメージが交錯していくのを、あれ？これも同じ人？違う人？微妙に違うけどこのセリフは聞いた覚えがあるぞ？うわぁよくわからないけどまた川だー、海岸だー、このおじいさん？あーやっぱりそうだった！と流されるままに読む方が楽しいのかも。 エリクソンも少しずつ再読していく！

• 南雲吾朗

  読了日：2017/11/15

  スティーヴ・エリクソン初読み。第一部からエリクソンの世界に引き込まれて行った。私は普段から、平行して何冊か他の作家の小説を読む癖があるのだが、エリクソンの小説を読んでいると、頭の切り替えが出来ず、他の作家の小説に迄影響が出てしまって、結果的に全ての小説の読む時間が凄く遅くなってしまった。凄くクセになる世界観だ。読んでる間は苦痛だったのに読後の感覚が忘れられず、中毒になりそう…。

• 踊る猫

  読了日：2016/11/23

  高校時代に本書と出会ったことは幸か不幸か……何度目かになる今回の再読もエリクソンの生々しいグルーヴを堪能出来て幸福に感じられた。初期作品ならではのまだまだ粗削りなところが良い意味で言えば過激に感じられ、悪く言えばやや生煮えに感じられるのだけれど、結局私はこの島田氏に依る訳文で煌めくエリクソンに戻ってしまうのだろう。全編を満たす「水」の要素が様々なヴィジョンを脳裏に生み出し、その他にもこちらを眩惑させる光景がデヴィッド・リンチの作品のように揺らめく。今回の読書で島田氏の指摘する「他者」とはなにかに思い至った

• ネムル

  読了日：2018/03/19

  アメリカが、あるいは文明が死に瀕したいま、この作品好きで文庫復刊）した筑摩は英断だ。後の『Ｘのアーチ』のようにグレイト・ドヤ・アメリカン・ノベルせずに、荒削りのまま時空と描写が歪んでいるので、安心してトリップ出来る。良かった。

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