Books

草枕 / 二百十日 角川文庫

Soseki Natsume

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041001042
ISBN 10 : 4041001048
Format
Books
Publisher
Release Date
February/1990
Japan

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ケイ

    2021年の漱石忌に。2つとも熊本の方の話。男が1人、都から遠く離れた温泉に行けば、宿には出戻りの綺麗な女の部屋しか空いておらず、男は知らずにその部屋に泊まる。夜にぼんやりと見える女。闇に浮かびあがるうなじの白さ。画家の主人公がとらわれるオフィーリアは、少し余計かな。 寺からの、夜の景色にすいこまれる。「ようこられた、退屈じゃろ」「あまり月がいいからきました」 ……すぐ懸崖とみえて、目の下に朧夜の海がたちまちに開ける。漁火がここ、かしこに、ちらついて、はるかの末は空に入って、星に化けるつもりだろう…

  • confusion_regret_temptation

    およそ30年ぶりの再読。文学部生時代はもっとすんなり読めた気もするが…。 草枕: 画家を主人公として著者の思いを代弁するスタイル。画家でありながら山奥の旅館?で画も描かず美意識を言い訳に怠惰な生活を送る話。非人情と言うが自身の情に固執しているとも取れる。 二百十日: 碌さんと圭さんの会話を主体とした一見友情を描いた話。会話調なのは原稿用紙のスペースを稼ぐ企みだったのではないか?私は「猫」をラノベの元祖と思っているが、この会話調の一点でこれもラノベの原型と言えるのでは?と思ったりもしている。

  • あきあかね

     先日母を案内した早稲田にある漱石山房記念館では、ターナーや青木繁などの絵画を好み、漱石自身も多くの水彩画を描いていたことが分かった。熊本の鄙びた温泉場を訪れた若き画工を通じて、自己の美術観を語る『草枕』でも、水に浮かぶオフィーリアなど絵画のイメージが散見される。 『草枕』といえば冒頭の「知に働けば角が立つ。情に棹させば流される。」の一節が有名だが、この人生論の後に芸術論が続いている。 「住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画ができる。⇒

  • シュラフ

    『草枕』は既読。『二百十日』を読みたく手に取った。ところがこの『二百十日』を読んで意味が分からず戸惑う。解説によれば、この作品は『野分』の前段の作品である以外に意味はないとあり、自分の読解力のなさではないのだと安堵した。漱石はこの作品で華族や金持ちを繰り返し批判している。特に、終わり方の「阿蘇が轟々と百年の不平を限りなき碧空に吐き出している」の反体制ともとれる一文は穏やかでない。漱石は体制側の人間に思えるのだが、いったい何を不満に思っていたのだろう。明治の知識人による体制批判の書というのは大げさだろうか。

  • キリン

    「山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角かどが立つ。情に棹させば流される。」有名な一文からのスタート。内容はこれまであまり知らず▼ 絵描きが旅に出て、その宿で美しい女と知り合うも、出戻りである彼女は画に描くには何か物足りない。そんなお話▼明治文学の難解さ、読了までになかなかの時間を要しました▼ 「二百十日」は二人の会話調で話は進む。軽快で面白いが、話の中身はあまりない。★3.9

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items