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Varnay: Opera Scenes & Orchestral Songs

User Review :5.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
4744102
Number of Discs
:
3
Format
:
CD

Product Description

アストリット・ヴァルナイ
オペラ名場面&オーケストラ歌曲集

ニルソン、フラグスタート並び称される偉大なワーグナー歌手、アストリッド・ヴァルナイの85歳を記念してリリースされるセット。『トリスタンとイゾルデ』からの「イゾルデの愛の死」は今回が初登場となる音源。

【プロフィール】
アストリッド・ヴァルナイは、1918年4月25日、ドイツ系フランス系ハンガリー人のコロラトゥーラ・ソプラノ歌手、マリア・ヤヴォール・ヴァルナイを母に、ハンガリー系オーストリア人テノール歌手で後にストックホルムとオスロの歌劇場で舞台監督を務めたアレクサンダー・ヴァルナイを父にスウェーデンのストックホルムに生まれますが、1920年、ヴァルナイが2歳の時に一家は、ノルウェーのオスロに移り、その後、アルゼンチンを経てアメリカに移住。彼女は最初ピアノを学びますが、ほどなく母親から声楽を学ぶようになり、やがてメトロポリタン・オペラの指揮者で声楽コーチでもあったヘルマン・ヴァイゲルト[1890-1955]に師事することになります(同氏とは1944年に結婚)。
 プロとしてのデビューは伝説的なものでした。1941年12月6日のメトロポリタン歌劇場、ラインスドルフ指揮する『ワルキューレ』のジークリンデ役に出演が予定されていたロッテ・レーマン[1888-1976]の急病による代役出演というもので、準備万端だった彼女は素晴らしい熱唱で応え、ラジオでの中継も加わって一夜にしてその名を知られることとなります。幸い、デビュー公演は中継録音が残されており、古い音の中からも彼女の抜群の表現力を聴きとることが可能です。なお、前年のレーマンのジークリンデはこちらで聴けます。
 さらにプロとしての2度目の公演もセンセーショナルなものでした。今度は同じ『ワルキューレ』のブリュンヒルデ役に出演のはずだったヘレン・トラウベル[1899-1972]の急病による代役出演でこれも成功を収めています。
 以後のヴァルナイはワーグナーを中心にメトで数多くの公演に参加、1955年に最愛の夫を亡くし、ルドルフ・ビングと決裂するまでのあいだ、200回に及ぶステージを務めます。そのエネルギーは海外にも向けられ、1948年にはヨーロッパを訪れ、コヴェントガーデンとフィレンツェ五月祭にデビュー、1951年にはバイロイト音楽祭に初登場。特にバイロイトの公演は大成功を収め、以後、1968年までの間に240回に及ぶ公演でその実力を証明し続けることとなるのは有名な話。以後の彼女はウィーン国立歌劇場やミラノ・スカラ座など世界各地の劇場に出演して高い評価を獲得してゆきます。
 バイロイトでのヴァルナイは、ニルソンと並んでまさにワーグナー・ソプラノの最高峰でした。ヴァルナイの歌には、深く底光りするような独特の美しさを放つ声質に加え、あたりをはらう威厳から繊細なしなやかさ、濃厚な情念にいたるまで圧倒的な表現力が備わっており、オペラの進行とともにドラマを生き抜く実在感のすごさはニルソン以上と考えられます。
 そんなヴァルナイは、夫のヴァイゲルトが亡くなった1955年以降、50年以上に渡ってミュンヘンに居住していたこともあって、オペラ・ファンにはアメリカの歌手というよりはドイツの歌手といったイメージのほうが強いものと思われます。なお、メトに里帰りしたのは1974年の『イェヌーファ』で、最後の出演は、1979年のクルト・ワイル『マハゴニーの興亡』というものでした。
 1960年代に入るとヴァルナイは声の変化からドラマティック・アルトに転向、性格的な役柄に挑戦してその道でも成功を収めていますが、その様子がよくわかるのが何といってもカール・ベーム指揮する『エレクトラ』のDVDでしょう。ここでのクリテムネストラ役はまさに「怪演」であり、ドラマティック・ソプラノのヒロイン役からの鮮やかな変身ぶりにその劇場的才能の豊かさを実感させてくれます。ちなみに、最後のステージは、1995年、77歳の時だったということです。2006年9月4日、ミュンヘンの病院で永眠。

・ワーグナー:楽劇『ワルキューレ』から「Siegmund, sieh' auf mich」
 アストリット・ヴァルナイ(S)
 ヘルタ・テッパー(Ms)
 ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T)
 バイエルン放送交響楽団
 レオポルト・ルートヴィヒ(指揮)

・ワーグナー:楽劇『ジークフリート』から「Heil dir, Sonne!」
 アストリット・ヴァルナイ(S)
 ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T)
 バイエルン放送交響楽団
 ヘルマン・ヴァイゲルト(指揮)

・ワーグナー:楽劇『ジークフリート』から「So starb nicht meine Mutter?」
 アストリット・ヴァルナイ(S)
 ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T)
 バイエルン放送交響楽団
 ヘルマン・ヴァイゲルト(指揮)

・ワーグナー:楽劇『ジークフリート』から「Ewig war ich, ewig bin ich」
 アストリット・ヴァルナイ(S)
 ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T)
 バイエルン放送交響楽団
 ヘルマン・ヴァイゲルト(指揮)

・ワーグナー:楽劇『神々のたそがれ』から「Zu neuen Thaten, theurer Helde!」
 アストリット・ヴァルナイ(S)
 ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T)
 バイエルン放送交響楽団
 レオポルト・ルートヴィヒ(指揮)

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こういう力強いイゾルデは近年聞けないもの...

投稿日:2010/04/10 (土)

こういう力強いイゾルデは近年聞けないものだが、ヴァルナイのイゾルデは気丈な中にもトリスタンへの思いやりが感じられて単なる女傑にはなっていない。その点がニルソンと決定的に異なると思う。トリスタンハイライトの1枚だけでも復活してほしいものだ。音質は良好。

たか さん | 東京都 | 不明

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ヴァルナイのキャリアの後半となる1950...

投稿日:2007/08/15 (水)

ヴァルナイのキャリアの後半となる1950年代のスタジオ録音。モノ録音で指環の抜粋、イゾルデ抜粋(一部がステレオ)、ヴェーゼンドンクやヴェルディのアリアなどが詰まっている。フラグスタートが自分の後継者と語っただけあって、力強い中にも女性らしい弱さ・美しさが充分に歌い込められていて感動的。同時代のトロウベルやメードル、そして後代のニルソンすらかなわぬ女性らしいヒロイン像に乾杯。また彼女の夫のヴァイゲルトの指揮は彼女を優しく包み込んで、これまた感動的。お買い得な1枚である。

yukkie さん | 東京都 | 不明

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