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パレ-ド

Shuuichi Yoshida

User Review :4.5
(3)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344405158
ISBN 10 : 4344405153
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2004
Japan

Product Description

都内の2LDKに暮らす男女四人の若者達。本音を明かさず、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め……。

Content Description

都内の2LDKマンションに暮らは男女四人の若者達。「上辺だけの付き合い?私にはそれくらいが丁度いい」。それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め…。発売直後から各紙誌の絶賛を浴びた、第15回山本周五郎賞受賞作。

【著者紹介】
吉田修一 : 1968年長崎県生まれ。97年「最後の息子」が文学界新人賞を受賞しデビュー。2002年『パレード』(小社刊)で第一五回山本周五郎賞、『パーク・ライフ』で第一二七回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

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うまく人間関係がまわっているようでも、何...

投稿日:2021/04/11 (日)

うまく人間関係がまわっているようでも、何かぎこちなさが些細なことで感じられるようになる。気になりながらも知らないフリをしている感情も現実にある揺さぶられ方だと思いました。

はらや さん | 大阪府 | 不明

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共同生活をする5人の男女。一緒に生活して...

投稿日:2012/01/22 (日)

共同生活をする5人の男女。一緒に生活してるけど、お互いのことを全部知ってるわけでも理解してるわけでもない。うわべだけの付き合いってわけでもないけど、みんな微妙な距離感で暮らしてる。人間の感情はそう簡単には分からない。 何とも言えない気持ちにさせられるけど、どんどん読み進めてしまう巧さがある。できたらもっと人と繋がって、分かり合って生きていたい。

musicbook さん | 兵庫県 | 不明

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5人の若者の奇妙な共同生活を描いた山本周...

投稿日:2007/03/31 (土)

5人の若者の奇妙な共同生活を描いた山本周五郎賞受賞の初期の傑作!読後だれもがかなりの衝撃を受けます。自分はまったく最後のオチを予想できずしばらく呆然としました。他人と共存するためにそれぞれが本来の自分とは違う求められる架空の『役割』を演じながら毎日を過ごしていく中で少しずつ歪みが生じてきます。その過程の描き方が素晴らしい!なにか分からない恐怖感は文章の端々に感じるのにそれが何かを読者に気づかせないあたりは著者の力量を感じます。青春小説とあるように恋愛や笑いも含めて淡々と描いているので怖い話が苦手な人でも大丈夫。何度でも読みたくなる近年稀にみる傑作!I

キース さん | 大阪 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    千歳烏山の2DKのマンションに暮らす5人の男女。接点はそれだけだ。隣室の男とは面識はあるものの、これもごくたまに顔を合わせるというだけ(実は一度だけ接点を持つのだが)。現代の都市である東京のある種の姿を凝縮して描き出す試みと言っていいだろう。5人の中で最も気楽なのが、作家本人を投影した観察者たる(ただし「ふぬけ」なのでけっして鋭い観察者ではない)学生の良介だろう。他の5人は多かれ少なかれ「闇」を抱えている。あの事件がこんな風に収束するのかと納得もし、内的な戦慄を覚えもする結末。みんな知っていたのだ…。

  • takaC

    さまざまな闇がかくされているのが垣間見えた。「こわい」と捉えれば確かに「こわい」

  • hit4papa

    シェアハウスを舞台として、上辺だけの心地よい付き合いを満喫する、男女の姿が描かれています。冒頭は、ゆるゆるの青春小説の趣です。リビングでの集いが、チャットルームに例えられている通り、彼らは、それぞれが皆に期待される人物として振舞っています。しかし、読み進めるうちに、登場人物たちの抱える心の闇が鮮明になっていくのです。同居人に適応するための形づくられたペルソナ。本当の自分が、熾火のように燻り続けます。出だしとの落差が大きいだけに、クライマックスは衝撃的です。戦慄の群像劇というところでしょうか。

  • にいにい

    吉田修一さんの作品は、人というものの本質をサラッと見せつける。言葉の端々や何気ない行動に。ドキリとさせられたラスト付近以外にも、隠された表に出せないものが蠢く感覚が...。何故か頭の中に残ってしまう言葉。「良介くんって、好きな人が一番すきなものを愛してしまうところがあるよね。」「抜け出しても、同じ世界の中で、ただ少し大きくなるだけ。」「居心地のを求めるあまり、無難な役を演じる。」生きるってなんだろう?困惑の一冊。

  • 酔拳

    5人の若者のルームシェアでの日常を描いた小説。各章とも、5人が入れ替わり、5人それぞれの視点から各章が展開するのだが、各章ともに、はじまりの文章が格別におもしろく、読書欲をそそられた。話の展開から、最後はよそうできなかった。  解説にもあるように、何回読んでも、最後の怖さは変わらないだろう・・・

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