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怪奇小説集 蜘蛛 角川文庫

Shusaku Endo

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041116371
ISBN 10 : 4041116376
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2021
Japan

Content Description

人一倍怖がりな著者が、フランスと日本で遭遇した3つの怪現象とその恐怖を、迫真の筆致でつづる「三つの幽霊」。写真に写るたび、なぜか自分の顔に奇妙なアザが浮かび上がる―古道具屋で購入したカメラを巡る謎を追う「黒痣」。雨の夜、タクシーの同乗者が突然始めた不気味な話にゾワリ鳥肌が立つ「蜘蛛」など15篇の恐怖譚。“怖すぎて忘れられない1冊”と、ホラーをこよなく愛する作家たちが絶賛する不朽の名作が、新装版で登場!

【著者紹介】
遠藤周作 : 1923年東京生まれ。慶應義塾大学仏文科卒業。リヨン大学に留学。55年『白い人』で第33回芥川賞を受賞。66年『沈黙』で第2回谷崎潤一郎賞受賞他、数多くの文学賞を受賞。96年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ehirano1

    標題作について。情景がリアルにイメージ化できてしまう記述が素晴らしくもリアルに恐ろしいです。流石著者の筆力!って、ホラーも描かれていたのですね。

  • 活字の旅遊人

    「共犯者」の方を先に読んでしまったが、こちらの方が怪奇具合が強い印象。飽きさせない配列で短編が並ぶ。それは、遠藤周作自身の体験談から入る。リヨンの話は「共犯者」にもあったが、熱海の話はかなりゾクゾクできた。そこにユーモアを挟んでいくのも、流石。それ以外の作品も怪奇ものとしても、社会派小説としても読める良作揃い。偽作家ネタが二編あって、人気作家の心の叫びではないかと感じた。あとは帰還兵ネタもよい。時代を感じるとともに、日本人としては忘れてはならない話だと思った。マイベストは、「鉛色の朝」。

  • かんらんしゃ🎡

    恐いと言ってもいろいろ。科学で説明つかないもの。危害を加える生き物。人の業の恐ろしさも。この本にはそのいろんな怖さがある。中にはだまされたーって笑っちゃう話もあって、まあ書いてるのが狐狸庵先生だもんね。どんなにルポ風に書かれていても、化かされないよう眉唾で読まなくちゃ。

  • そふぃあ

    エッセイ調の「三つの幽霊」や、読者や知人の投稿を元にした「針」「ジプシーの呪」など、怪異がテーマの短篇集。遠藤周作といえばキリスト教をテーマにした作品のイメージが強くて、こういうホラーテイストな連載を文芸誌に載せていたのは知らなかった。そしてコミカルな感じも意外。幽霊屋敷探検ネタは今も昔も人気なんだなあと思った。妻子が絡む話は生活苦が生々しく感じて少し苦手。「あなたの妻も」は本当にゾッとした。

  • Saku

    小学生の頃、担任に遠藤周作の『蜘蛛』という話は不気味で怖いと聞かされていたのを思い出した。確かどこかで読んでいるのだがどこでだったか思い出せない。全体的に固有名詞が具体的であるためか妙に生々しい。熱海の件とかカメラの件とか思わずネットで検索してしまった。怖さよりも身近に起きたらヤだなと思うような話が多かった印象。

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