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夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった

Shuntaro Tanikawa

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784791750863
ISBN 10 : 4791750861
Format
Books
Publisher
Release Date
December/1975
Japan

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

    パクチーが大の苦手だったきみが 唯一好きだった詩人は谷川俊太郎だった きみの本棚 にBLTサンドイッチのように挟まっていた 『夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった』 あの日 ぼくに何も告げることなく きみは泡に消えた 「ようやく ぼくはきみの大好きだった詩集を開くことができるようになったよ。」 夜中に台所でぼくはきみに話しかける きみの笑い声が聞こえた気もするが あの日以来 パクチーが ぼくは大嫌いだ

  • chantal(シャンタール)

    この題名が素晴らしい。「流しでお米をといでる時」や「洗濯機を回している時」にふと人生を考えた、と友人が言うのを聞いた事がある。人は夜中に台所で人生を考えたり、誰かに話しかけたくなったりするものなのかもしれない。谷川さんは詠う、「しあわせはふしあわせをやしないとして/はなひらく/どんなよろこびのふかいうみにも/ひとつぶのなみだが/とけていないということはない」。今は辛かったり不幸だったりしても、その先にはきっと幸せや希望がある。谷川さんの詩はいつもそう信じてみようと思わせる、そんな力がある。

  • テル35

    ことばの揺るぎない存在感、としか言えない。「話しかけたいこと」は、たくさんある。次々にあふれてくる。でも「きみ」との少しの距離感も感じられる。それでも「きみ」に話したくて、伝えたい。おそらく「きみ」も聞きたくて、耳を澄ませている。二人の間に流れるうるおいが、しっかりとつながる。それとも頼りなく、風に飛ばされる細さ、脆さで。詩人は言葉を遺して通り過ぎて行った。僕と目が合った時、たしかにちいさく頷いて、魂の存在を、僕に流してくれたのだ

  • しいたけ

    「正義は性に合わないから せめてしっかりした字を書くことにする」。書きます。これから、しっかりと。「さわられたら撫でたいし もし撫でられたら次にはつかみたいよ」。それね。そうなっちゃうよね誰だって。「しあわせはふしあわせをやしないとして はなひらく どんなよろこびのふかいうみにも ひとつぶのなみだがとけていないということはない」。花にも海にも、必ずある涙を探したい。やさしくなりたいから。小さなふしあわせを食べて生きているから。

  • 寛生

    【図書館】今政治家が官僚たちと巧妙に、本来の意味とは全く逆のヴェクトルに、嘘で固まった言葉をテレビで国民に良心の呵責もなく発し続ける時、かなりのエネルギーをこちらが持って対峙しない限り、こちらの言葉だけではなく、魂から命まで、嘘でかたまりかけるような感覚に襲われることさえある砂漠の中で、谷川の詩は僕にとってはオアシスのようなものになる。だからこそ、むしろ本来とは全く逆の時間で、食の時間が静まり返るその時にしか、真実のことばは発せないのかもしれない。国民が寝ている間に法案を通してしまう永田町VS夜中の台所。

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