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その世とこの世

Shuntaro Tanikawa

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000237475
ISBN 10 : 4000237470
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

いまここの向こうの「その世」に目を凝らす詩人と、「この世」の地べたから世界を見つめるライターが、1年半にわたり詩と手紙を交わした。東京とブライトン、老いや介護、各々の暮らしを背景に、言葉のほとりで文字を探る。奥村門土(モンドくん)描きおろしイラストを加えての、三世代異種表現コラボレーション。

【著者紹介】
谷川俊太郎 : 1931年東京生まれ。詩人。1952年『二十億光年の孤独』でデビュー。詩作のほか、絵本、エッセイ、翻訳、作詞、脚本など幅広く作品を発表。その作品はさまざまな言語に訳されており、2022年には詩の国際大会「ストルガ詩祭」の最高賞「金冠賞」が授与された

ブレイディみかこ : 1965年福岡市生まれ。ライター。1996年から英国ブライトン在住。『子どもたちの階級闘争』(みすず書房)で新潮ドキュメント賞を受賞、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)で毎日出版文化賞特別賞などを受賞。著書多数

奥村門土(モンドくん) : 2003年福岡市生まれ。画家。3歳頃より絵を描き始め、小学生から似顔絵屋さんとして活動をはじめる。2014年には初の画集『モンドくん』(PARCO出版)を発表。書籍の装画や個展開催など、国内外で大きな注目を集めている。俳優としても活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • いつでも母さん

    面白い企画があったのですね。一年半の往復書簡。谷川俊太郎さんとブレイディみかこさん。対照的にも思えるお二人の詩と散文に、私の意識は群青の空を漂うようなそんな感じでした。谷川さんの『その世』には自然に泣けてしまい、結びの『自分だけ』には考えさせられてしまいました。

  • mukimi

    あの世とこの世の間にある「その世」。そこは静かだがあの世の沈黙にくみしていない。この「その世」という詩はノートに書き留めて何度も読み返したい。散文が苦手で詩しか書けないという谷川俊太郎氏の詩と、散文の名手ブレイディ氏の往復書簡。谷川俊太郎さんが晩年どんな部屋でどんな風に暮らしておられたのか素直に描写されていてその人間味が心にすっと馴染む。老いを知り死を見据えた詩人の静かでさりげないのに迫力のある知性の昂まり。一読者である私の人生を豊かにする詩をたくさん届けてくれてありがとうございますと感謝し本を閉じる。

  • アキ

    この世はthis world、あの世はthat world、じゃあ「その世」って何?この世とその世のあわいにある、その世に谷川さんは住んでいる。ブレイディみかこと谷川俊太郎の往復書簡。お互いに一度も会うこともなく、一年間に渡る散文と詩の交歓。その間にブレイディさんの母親が亡くなり、谷川さんは両親の思い出を語る。なんだか噛み合っている様で、全然違う方に志向が行くのが、まるっきり他人である以上に、別人種のようで、それはそれで楽しめました。谷川さんの詩「自分だけ」でこの本が終えるのが、とっても良かったです。

  • trazom

    谷川俊太郎さんとブレイディみかこさんの一年半に渡る往復書簡。会ったことのない二人、親子のような年齢差、散文のブレイディさんに詩で応える谷川さん。何とも味わいの深い言葉が紡がれる。有邪気な笑い、「うりゃあああ、なんとかなる」、現場、幽霊とお化け、トランスヒューマン、「ケアとは他人と一緒にダンスを踊ること」、母のこと・他人のことなど、ブレイディさんが投げつける直球を、のらりくらりと受け止める谷川さんの懐の深さ。この世とあの世のあわいにある「その世(somewhere in between)」の感覚が心に響く。

  • けんとまん1007

    「その世」という言葉は、初めてのように思う。途中で出てきた、國分功一郎さんの中動態という言葉を眼にした時に、そうなのか・・と思った。お二人の言葉は、表面的に受け取るのではなく、そこに至る思索・背景を考えながら受け取るようにした。それでも浅く狭いかもしれない。ただ、考えること。そこにいる人たちを想像すること。ここを抜きにしてはいけないのではないか。その中で、自分がどう存在しているのか。ここに尽きるのではと思う。

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