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ルネッサンスの光と闇 下 芸術と精神風土 中公文庫

Shuji Takashina

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122065642
ISBN 10 : 412206564X
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2018
Japan

Content Description

ルネッサンス期の多くの作品は、背景の細部の表現に到るまで、なんらかの象徴的意味をもって描かれている。美術作品の表面的な美しさを追うだけではなく、同時代の文学作品や、歴史書、哲学書をひもとき、作品に描かれた意味や豊かな内容を解読することによって、ルネッサンス期が持つ精神的風土を明快に解き明かす。刷新した図版を多数収録。

目次 : 第3部 愛と美(承前)(宇宙的オクターヴ/ 西風との出会い/ 生命復活の祭儀)/ 第4部 二人のヴィーナス(ヴィーナスの誕生/ 聖愛と俗愛/ 騎士の夢 ほか)/ 第5部 神々の祝祭(パルナッソス/ 純潔と愛欲の争い/ 結婚記念画 ほか)

【著者紹介】
高階秀爾 : 1932(昭和7)年、東京生まれ。53年、東京大学教養学科卒、同大学大学院で美術史専攻。54〜59年、パリ大学附属美術研究所で近代美術史を専攻。国立西洋美術館主任研究官、文部技官、東京大学教授、国立西洋美術館館長を経て、大原美術館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ロビン

    下巻では、ボッティチェリの<春>や<ヴィーナスの誕生>、ティツィアーノの<聖愛と俗愛><フローラ>、ベルリーニの<神々の祝祭>などに描かれている人物やモチーフについてのイコノロジー(図像解釈学)的な謎解きが展開される。<ヴィーナスの誕生>には<キリストの洗礼>の基本構図が使われ、ダブル・イメージの効果を生んでいるであるとか、これまで何気なく観ていた絵画の中にこれほどまでに豊かな意味や思想が込められているとは思わず、驚きの連続であった。ルネサンス時代の画家とパトロンの関係なども知ることができて勉強になった。

  • MUNEKAZ

    下巻もイコノロジーを駆使した読み解きが続く。描かれているもの全てに理由があり、しかも二重三重に意味付けがある。なんとも衒学的な説明の連続に疲れるところもあるが、ミステリーのようなスリリングさもある読後感。また芸術家本人だけでなく、パトロンの意思も考慮に入れることも重要。最後に出てくるティツィアーノのエピソードなどは、スポンサーの意向を受けつつも作家性を発揮するアニメ製作者の様でもあり面白い。せめぎ合いのあるところに傑作が生まれるのである。

  • ジュンジュン

    引き続き下巻は、ボッティチェリの名画「春」と「ヴィーナスの誕生」を中心に、謎解きのような作品解釈(あとがきより)を展開。最終章「ベルニーニの神々の祝祭」は、ほんとにミステリーの謎解きのようで面白かった。

  • takakomama

    美術史の先生のお勧め本。愛と美、ヴィーナス、神々の祝祭。1枚の絵画を細部まで読み解くことは、奥が深いです。 人気のある画家に注文したいパトロンたち、注文を受けたい新進の画家たち、どちらにも競争があってたいへんそうです。

  • 中島直人

    (図書館)絵画に対する見方が変わってしまう程の衝撃ありな本。

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