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橋ものがたり

Shuhei Fujisawa

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101247052
ISBN 10 : 4101247056
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2003
Japan

Customer Reviews

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江戸の橋を題材に10編のものがたりが語られ...

投稿日:2021/02/28 (日)

江戸の橋を題材に10編のものがたりが語られます。市井の人々の日常を中心にして人々の哀切と人情の喜びが感じられ、どれも心に触れます。老若男女人物の使い方がうまくてさすがと思わされました。読みやすくて始めやすい。

kotobuki さん | 広島県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ミカママ

    橋は今日の、駅であり、波止場であり、空港なのだろう。出会い・別れがあり、捨てきれない過去も、希望の見える未来もある。女は借金のために身を売り、男はそんな女を想って身を焦がす。どれも美しい文章で満ちて、なんども読み返したい小品ばかり。藤沢さんの市井モノ、ここに極まれり。

  • 三代目 びあだいまおう

    職場の読書仲間が「やっぱり藤沢周平は短編が面白いですよね」と、私は「いや僕は長編だなぁ」と。翌日デスクに藤沢作品が6冊置いてあった!挑んできた!なるほど例えば司馬遼は歴史の隠れた偉人にフォーカスするから長編大作になるが、藤沢作品は庶民の人情話を紡ぐ時、そりゃ短編にしかならない!『橋』をキープレイスにした10編、結論は私の負け!どれも優しく余韻を残し「いいことしたね!」「きっと相手も嬉しいよ」と登場人物の肩を叩き声をかけた。『橋』は時に出会いの場、時に違う世界へ誘う入口。ドラマも生まれるよね!お薦め‼️🙇

  • しんごろ

    橋を渡り行き交う間に、そこには常に自分の知らないドラマが始まっている。出会いがあり、別れがあり、そして橋は、ただ男と女の行く末を見守っている。切なさが溢れていて、常に雨が降っているか、霧が立ちこめてる、静寂の中での出会いと別れが繰り広げているイメージを勝手に強く感じました。優しさというよりは哀しさ、切なさがに溢れ、余韻にひたりながら、静かに本を閉じました。

  • ヴェネツィア

    藤沢周平が描く江戸町人の世界。本書では表題通りに「橋」をキー・コードに物語が拡がっていく。「橋」は、境界でもあり、また人と人とが出会う場でもある。そして、ここには藤沢文学に特有のせつなさと、しみじみとした暖かさがにじむ世界がある。

  • yoshida

    江戸の橋を題材に、市井の人々の日常を描いた短編集。江戸の人々の哀切とささやかな喜びが感じられる、藤沢周平氏の円熟味を感じる作品です。全部で10編の短編が収録されていますが、どれも良いです。中でも夫婦愛の描かれた「赤い夕日」、幼い約束を果たす「約束」、二人の固い絆が印象的な「川霧」が胸に残りました。藤沢周平氏は海坂藩ものも良いですが、江戸の人情物も好きです。登場人物の巧みな心理描写や、日常の風情が伝わる描写も素晴らしいと思います。藤沢周平氏の作品は未読分も多いので、これからじっくりと読んで行きたいです。

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