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たそがれ清兵衛 新潮文庫 改版

Shuhei Fujisawa

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101247212
ISBN 10 : 4101247218
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2006
Japan

Content Description

下城の太鼓が鳴ると、いそいそと家路を急ぐ、人呼んで「たそがれ清兵衛」。領内を二分する抗争をよそに、病弱な妻とひっそり暮してはきたものの、お家の一大事とあっては、秘めた剣が黙っちゃいない。表題作のほか、「ごますり甚内」「ど忘れ万六」「だんまり弥助」「日和見与次郎」等、その風体性格ゆえに、ふだんは侮られがちな侍たちの意外な活躍を描く、痛快で情味あふれる異色連作全八編。

【著者紹介】
藤沢周平 : 1927‐1997。山形県生れ。山形師範卒業後、結核を発病。上京して五年間の闘病生活をおくる。’71(昭和46)年、「溟い海」でオール読物新人賞を、’73年、「暗殺の年輪」で直木賞を受賞。時代小説作家として、武家もの、市井ものから、歴史小説、伝記小説まで幅広く活躍。『用心棒日月抄』シリーズ、『密謀』、『白き瓶』(吉川英治賞)、『市塵』(芸術選奨文部大臣賞)など、作品多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    映画化されたことでよく知られる表題作を含む8篇から成る短篇集。いずれも、藩内では「変わり者」と見られ軽視されていた主人公が、密かに持っていた剣技によって状況を一変させる物語。例えば、病弱な妻を抱えるために、たそがれ時になるとそわそわし始める、表題作の清兵衛のように。多くは藩内の政争に巻き込まれるのだが、それを剣の一閃で一気に解決するのである。価値観が違うのだが、なんだかテロリズムめいていると言えなくもない。痛快であるかもしれないが、藤沢作品にしては生の哀感には乏しいように思う。

  • 三代目 びあだいまおう

    たそがれ、ごますり、ど忘れなど、まぁ品無き渾名で蔑称される、昼行灯で目立たぬ奴等の短編8話。陰で馬鹿にされてても、それぞれの主人公は気にしない。他人には解らずとも自分には大切なモノがあるから。そんな目立たぬ奴等、噂によると剣が滅法強いらしい❗突然お偉方に『仕事』を依頼され、ササっと悪をやっつける、そんな話。出てくる女房達がみんないい女!昼行灯には勿体無いって思うけど彼らは一様に優しい!最後の波津さん拍手👏 1話40頁程度であっさり読めるが流れが全部同じ。やっぱり藤沢作品はどっぷりしたもの読みたい‼️🙇

  • HIRO1970

    ⭐️⭐️⭐️藤沢さんはまだ2作品目です。前回蝉しぐれを読んだ際に読友さんに薦められた本です。本作は短編集でしたが、かなり癖のある主人公が実は知る人ぞ知る剣豪であり、その秘匿の技を不本意ながら披露するというながれが共通点のお話でした。今回も陽射しや雲、時刻の移り変わりを美しく想像させる作者の筆力に舌を巻きました。また細やかな愛情表現がささやかながら見受けられ、好ましくまた微笑ましい気持ちになりました。サラッと読める本です。

  • yoshida

    安定の面白さ。藤沢周平氏の武家物の短編を八編収録。「隠し剣」シリーズと同じく、みな剣の達人である。異なるのは破滅型の話がない事と、主人公達がみな日頃は侮られている事だと思う。そこが痛快さを生むのだ。「ど忘れ万六」の隠居した万六の啖呵と力強さ。「うらなり与右衛門」の伊黒への核心的な復讐。「祝い人助八」のラストで波津が助八へ走り寄る場面。「かが泣き半平」の半平の恐るべき小太刀の腕。そして根底に流れる人情味。自然の描写。やはり名作だと思う。

  • 修一朗

    普段は藩組織から軽んじられている男たち,実は凄腕剣術遣いで藩内抗争のために働くっていうパターンの8篇。まさにドラマ向きだ。読み始めてから短編集だと知った。映画版たそがれ清兵衛は「竹光始末」も原作だそうなので後で読むつもり。どれも面白かった。お気に入りの順番は,1)ごますり甚内2)だんまり弥助3)日和見与次郎4)うらなり与右衛門。これから映画観ます。二度目です。

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