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大阪的 「おもろいおばはん」は、こうしてつくられた 幻冬舎新書

Shouichi Inoue

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344985223
ISBN 10 : 4344985222
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2018
Japan

Content Description

大阪と聞いて何を思いうかべるだろうか? 芸人顔負けのおばちゃん、アンチ巨人の熱狂的阪神ファン、“金もうけとど根性”の商売人……しかしそれらは東京のメディアが誇張し、大阪側も話を盛ってひろがった、つくられた大阪的イメージだ。「おもろいおばはん」の登場は予算のない在阪テレビ局が素人出演番組を安く量産した結果だし、阪神戦のテレビ中継がまだない一九六〇年代、甲子園球場は対巨人戦以外ガラガラだった。ドケチな印象はテレビドラマが植えつけたもので、「がめつい」は本来、大阪言葉ではなかった。多面的な視点から、紋切型の大阪像をくつがえす。



[著者について]
一九五五年、京都府生まれ。京都大学人文科学研究所助手、国際日本文化研究センター助教授を経て、同教授。専門の建築史・意匠論のほか、風俗史、美人論、関西文化論など日本文化についてひろい分野にわたる発言で知られる。『京都ぎらい』(朝日新書)、『日本の醜さについて』(幻冬舎新書)など著書多数。


【著者紹介】
井上章一 : 1955年、京都府生まれ。京都大学人文科学研究所助手、国際日本文化研究センター助教授を経て、同教授。専門の建築史・意匠論のほか、風俗史、美人論、関西文化論など日本文化についてひろい分野にわたる発言で知られる。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    京都人の井上章一があつく語る大阪への熱烈応援歌。もっとも洛中人からすれば、嵯峨が京都やなんておこがましいわと言うかもしれないが。今回、井上がとった方法は歴史的考察による大阪の検証。トリビア的なところも多く、往年の井上のanthropologistとしての切れ味はもはや望めないが、それでもまだまだ健在であることを証てもいる。へえ、そうだったのかと思うようなことも多々ある。あるいは積年の疑問(例えば阪神間の山手の最上流階級が関西方言ではなく、共通語を話すことなど)に対する井上なりの解答が示されていたり。

  • 大阪魂

    「京都嫌い」の井上さん、今度は大阪分析!もともと大阪て船場中心に天下の台所で全国の文化中心やったけど、工業地帯なって芦屋とかに大金持ちが移り、東京一極集中で大阪メディアが低予算化してしもて素人のおもろいおばちゃんとかエロとか粉もんイメージが浸透してったってお話。そのイメージづくりも東京メディア絡んでたゆーのも納得!エロの象徴?阿倍野スキャンダルとか単語きいたことあるけどノーパン喫茶でオイドナルドとか売りやったゆーの初めて知ったし、宝塚も大フィルもロシア亡命音楽家のお蔭ゆーのも初耳!ネタは山盛りやったわー!

  • HMax

    今ある大阪のイメージは、東京の学者やマスメディアによって、貶められた形に作り上げられた。多くの実例を挙げて証明する。弥生→古墳→飛鳥→奈良、古墳時代以外は土地の名前、どうして古墳時代は河内時代と地名にしないのか?安土桃山時代、織田信長の安土城、豊臣秀吉は大阪城、安土大阪時代が自然では?強いて言っても安土伏見時代。等々。東京一極集中の弊害は目に余るものがある。日本の再生に向けて、地方再生が急務。ホルモン焼き:豚の臓物などを焼いたもの。broiled pig innards。正しくは「牛」の臓物など。

  • ポロン

    大阪のオバハンとくれば、品の悪い下世話な話好きな、とした女の人ということ。それに対する反発は、如何様にも持ち合わせているが、あえて発信しないようにしてきた。私自身が神戸出身で、祖母が大阪船場の糸はんであったが為に、変なプライドを持っていたからである。ここに述べられたオバハンは、ほんの一握りの人間ではあるが、その変遷において、少なからず偏見もありそうだ。グリコの看板をイメージせずに、御堂筋の銀杏並木を覗いてみて、うめきたガーデンを訪れてみて欲しい。あまりの近代的な美しさに、大阪の素晴らしさを実感するであろう

  • つちのこ

    京都人の著者の大阪に対する思い入れは感じるが、最後までその立ち位置が分からなかった。あとがきで大阪の品が悪い部分をとりあげ、面白おかしく揶揄するのはやめてもらいたいといいつつ、文中ではその部分をしつこく取り上げているのはなぜか。そもそもタイトルからして「おもろいおばはん」はこうしてつくられた…なのだから。私の亡母は大阪出身だったが、周りの人たちも含めて“おもろいおばはん”はいなかったと思う。大阪のイメージを下衆な方向に固定化してしまったメディアの責任は重い。ついでに、平仮名多用の文章も読み難くかった。

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