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ふんどしニッポン 下着をめぐる魂の風俗史 朝日新書

Shouichi Inoue

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022951595
ISBN 10 : 4022951591
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2022
Japan

Content Description

西洋文明を大和心で咀嚼する和魂洋才をまさに体現した象徴が「ふんどし」ということになる。近代日本の“急所”を150余の写真・図版で明るみに出し、日本人の精神史を内側から紐解いていく本書の試みは、これまでにも増して新しい井上風俗史学の真骨頂であり、まぎれもないパイオニアの意欲作である。ふんどしとパンツの確執から、新しい歴史がほの見えてくる。

目次 : 女はあとまわし/ 男が洋服に着がえる時/ たたかう洋服/ およぐ時は、またべつで/ ジェンダーギャップの別局面/ ベルリンに褌はかがやいて/ 華族の下半身/ 女人退散のいでたちに/ 褌の黄昏/ 褌かサルマタか/ 河をこえて/ アメリカの影/ 戦争美術の可能性/ 上着と下着/ 下着の転換期/ 見上げれば、屋根屋の褌/ 神事では/ 国粋か造反か/ 女にも褌を/ 海のむこうでは

【著者紹介】
井上章一 : 1955年、京都府生まれ。国際日本文化研究センター(日文研)所長。京都大学工学部建築学科卒、同大学院修士課程修了。京都大学人文科学研究所助手をへて日文研教授。専門の建築史・意匠論のほか、日本文化について、あるいは美人論、関西文化論などひろい分野にわたる発言で知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • きみたけ

    著者は国際日本文化研究センター所長の井上章一氏。明治時代「和魂洋才」を体現し象徴となった《ふんどし》について、150枚の写真・絵図を用いて日本人の精神史を内側から紐解いていった異色の一冊。歴史中心で最近の男性下着事情の言及がないのが残念。ふんどしを締めたことはないけど、締め付け感覚や通気性を考慮すると健康に良いとの話は聞いたことがあります。

  • とんかつラバー

    漫画やゲームのレトロな美青年も洋装の下は褌と思うと感慨深い。戦後も水泳などで受け継がれたが流石に欧米化の波に勝てず衰退。国粋的なイメージの褌だが筆者は起源を環太平洋島嶼国に見出している。温暖湿潤な地では合理的な装いで、暑い時や銭湯帰りに褌一丁ですごす男達は南国の人々の気質を受け継いているのだ(中国や韓国は褌はないし、そのような格好は恥ずかしいとされる)ただ自分達は快適な褌一丁でも妻や娘には露出を禁じたのは日本らしい。写真資料が多くて人前で読むのはお勧めできない

  • kenitirokikuti

    1955年生まれの井上せんせ、銭湯でふんどし締めた男を見た記憶を語る。井上せんせ自身はおむつが取れてからはパンツ、ブリーフである。しかし、祖父はもちろん、父もふんどしであったという。また、少し上の団塊の世代ぐらいなら小学校のときプールでふんどしだった(女子はスクール水着)例も多いとか▲鬼滅などこ同人誌(R18)で、ふんどしについて着目してみよう…。ふんどし…刃牙の花山薫かな、ぱっと浮かぶの▲大陸や朝鮮には締めるタイプのふんどしはないそうな。締めるふんどしは、南洋一帯など。そういやそうだね…

  • マカロニ マカロン

    個人の感想です:B。明治維新後西洋化でで男性の服装皮切りに皮切りに洋装が増加したが、下着はふんどしが1950年代前半まで主流だった。一方女性は仕事着が洋装でも通勤着は和装が主流、昭和初期の外出着で男は洋装女は和装というのが一般的。しかし下着は西洋式の「ズロース」を付けるようになり、下着の洋風化は男女逆転した。本書では特に軍隊、水泳、労働着では褌一丁が恥ずかしいとも思われていなかったその風俗について158枚の豊富な図版を基に解説していく興味ある服飾史、文化史だ。1960年代田舎の伯父は褌一丁で晩酌していた

  • らくだ

    ふんどしは20世紀半ばまで、日本では洋装の下着として一般的だったそうです。また「褌一丁」は、正装として恥ずかしい恰好ではないみたいですね。いわれてみれば、今でも祭儀やお相撲のまわしなんかもそうですね。環太平洋文化の特有もので、大陸からの影響が強い日本伝統文化のなかでは、特殊な事例かもしれません。

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