六代目全盛期の録音。音源はNHKだそうです。 六代目全盛期のＣＤは他にあまりないのできちょうです。 お家芸の天王寺詣りが六代目と五代目の両方が聞けるので貴重です。 もちろんらくだも最高です。

待ちに待っていたCDの登場！ 松鶴晩年の十三夜が聴けるとは思いもしませんでした。 きっとレロレロなんだろうけど、それもまた良し！ このCDでしか聴けない演目もあるのも嬉しい。 楽しみにしています！

あぁオモロイ、ほんまにオモロイ！ なんでこんなオモロイねや？ しかし悪い声やなぁ・・・ これがまた、たまらんやないかい。 はらわたの底のほうからこそぼるような笑いが込み上げてくるわ。 こんな芸、誰が受け継ぐんやろか、ちょいと心配やが、また大勢のお弟子っさんの中のどなたはんかが継いでくれはるやろ。 しかし、六代目のＤＶＤがあったらもっとええのになぁ・・・

完璧！ こんな落語、他にないでぇ！ こんだけ酒のオモロさを表現できる咄家、他におまへんでぇ！ 松鶴、最高！

とにかく『オモロイ』の一言に尽きる。 所謂お澄ましの口調じゃなく、かといって下品じゃなく、六代目独特の『間』がこちらを底の方からくすぐってくる。 まぁ、なんともいえんエエ心持ちにしてくれます。

上方落語四天王の米朝、文枝はＣＤがかなり出ているが、総領格の松鶴はビクターから何枚か出ているだけ。ビクターと演目が被るものがあるが、上演年が違う。また松鶴の十八番「らくだ」が聴けるのはありがたい。このＢＯＸは大変貴重であります。

『花色木綿』は松鶴晩年のライブでロレツが怪しくなっているが、自分の噺に噴出しながら語る様子はなんとも可笑しい。客席も暖かく松鶴を見守っている感じが伝わってくる。それだけで涙ものである。ちょうど晩年の『志ん生』みたいな存在だ。自作の『旅立ち酒』も松鶴らしい愉快な噺だ。

松鶴十八番『一人酒盛』　晩年のライブだが、ロレツの危うさも気にならない。上方の落語家で『酒』の噺で彼の右出るものはいないでしょう！豪放磊落な語り口でだんだんと酔ってくる様が誠に愉快。最後は大爆笑です！理論家の米朝にはこの噺は無理でしょう。ちなみに松鶴は志ん生から習った東京のストーリー。米朝は古くからの上方の形式。