Books

なぎさホテル 小学館文庫

Shizuka Ijuin

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094063486
ISBN 10 : 409406348X
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2016
Japan

Content Description

「いいんですよ。部屋代なんていつだって」東京での暮らしをあきらめ、逗子の海岸に立ち寄った若者を、家族のように温かく迎え入れた伝説の「逗子なぎさホテル」。若者はそれからホテルで過ごした七年余りの日々の中で小説を書きはじめ、大人の男への道を歩き出す―。作家・伊集院静の誕生まで、若き日に向き合った彷徨と苦悩、それを近くで見守ってくれた人々との出逢いと別れ。今でも作家の夢の中に生き続けている大切な場所と時間を振り返り、作家としての原点を綴った貴重な自伝的随想。文庫化にあたり書き下ろされた「あとがき」を追加収録。

目次 : 白い建物/ ワンピースの女/ 夜の海/ 波頭/ 借金/ 追憶/ 最終選考/ 転機/ 湯煙りの中で/ プレゼント/ オンボロ船/ 潮風/ 帰郷/ 変わる季節/ 正午の針

【著者紹介】
伊集院静 : 1950年山口県防府市生まれ。立教大学文学部卒業。81年「皐月」で作家デビュー。91年『乳房』で吉川英治文学新人賞、92年『受け月』で直木賞、94年『機関車先生』で柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で吉川英治文学賞、14年『ノボさん小説 正岡子規と夏目漱石』で司馬遼太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ケイ

    これを真似して、一人海のそばの街に降り立ち自分を世話してくれるホテルはないかと思う若い男はいるだろうか。普通はこんなことは起こらないのだ。小説ならば、なんて甘いことを適当に書いて…と思うだろうが、伊集院静氏の視点を通してではあるが、ほぼ本当のことだろう。だから、人達が息づいている。そして、とても魅力のある若い男だったのだろうと思う。手を差し伸べずにはいられなかった支配人。そこのホテルは、年に一度は、皇太子夫妻が食事に来られる程の格を持つところだったのに。他人とこんな関係性を築けるのは伊集院さんの度量だ。

  • chimako

    これは小説のくくりだけれど、伊集院静氏の思い出話を聞いているような読み心地。「あの子のカーネーション」に始まった文春連載のエッセイをたくさん読んだ身としては、どこかで目にしたエピソードも多く落ち着いて読み進めることができた。それにしても、なぎさホテル。支配人のI氏。懐の広さと深さで青年伊集院静を包み込む。三度の結婚。生き別れ、死に別れ、飲んだくれ、行倒れ、助ける人がいて、愛されることになる。人は時として自分の意思とは関係ないところで不思議な縁を結ぶ。あの時逗子に降り立った伊集院静は何に呼ばれたんだろう。

  • Shoji

    誰しも人生は山あり谷ありだと思う。 こういう風に人生の出来事を活字にできるっていいなと思った。 派手さはないけど、染み入るいい文章が綴られています。 人生っていいもんだなとつくづく思いました。

  • kei302

    自伝的エッセイ。人たらしと言うか、人を惹きつける何かが備わった人なのか。削ぎ落とされた部分が意味深で、そこをあえて書かないのがよい。桑田佳祐の「なぎさホテル」もこの機会に聴いてみたい。

  • かいちゃん

    伊集院静さんの本は初めてです。7年間で宿泊費はおいくら万円になったんでしょうか。K寿司に行ってみたいものです。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items