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ISBN 10 : 4910108211
Content Description
哲学的人類学者(中沢新一)と、現代的集合論を専門とする数学者(千谷慧子)と、数理科学が専門で東洋思想にも深い理解をしめすAI開発者(三宅陽一郎)が、西欧的論理と東洋的論理を行き来しながら、「論理」と「直観」のあいだに拡がる未開拓の「思想」の領野にせまる!
《「月の裏側」とは、実在しているのに見ることのできないもの(こと)を象徴する言葉である。太陽に照らされている側は見えるのに、その裏側は地球からは見えない。しかし見えないからといって、実在していないわけではない。(‥)
そこからの連想で、私たちは「0の裏側」という言い方によって、実在しているのにもかかわらず、理性で理解しつくすことのできない、数学的世界のいわば「裏側」の光景のことを表現しようとしたのである。(‥)
私たちは、お互いが得意とする表現手段を用いて、数学的世界の「裏側」への道案内の本を書いてみようと、考えるようになった。(‥)》
(中沢新一「はじめに」より抜粋)
【著者紹介】
中沢新一 : 1950年生まれ。人類学者。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。京都大学特任教授。著書に『増補改訂 アースダイバー』(桑原武夫賞)、『カイエ・ソバージュ』(小林秀雄賞)、『チベットのモーツァルト』(サントリー学芸賞)、『森のバロック』(読売文学賞)など
千谷慧子 : 1932年生まれ。数学者。東京大学大学院数物系研究科博士課程修了。中部大学名誉教授
三宅陽一郎 : 1975年生まれ。AI開発者。博士(工学、東京大学)。東京大学生産技術研究所特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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