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ぬけがら ひよこ文庫

Shina Natsukawa

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784789736947
ISBN 10 : 4789736946
Format
Books
Release Date
August/2020
Japan

Content Description

「いってきます」 そう言ってあの子はこの町を飛び立っていった。
こんなにも美しい“ぬけがら”だけを残して。

デビュー小説「たった3日で恋ですか」を収録した恋愛小説アンソロジー『最低な出会い、最高の恋』でその才能が高く評価された声優・夏川椎菜。電子限定リリースで話題を呼んだ自身初の小説集『ぬけがら』を待望の書籍化!
同タイトルのセルフプロデュース写真集『ぬけがら』の世界観をモチーフに、少女の成長と旅立ちを描いた、切なくて爽やかなとびきりの感動作。電子限定リリースの「ぬけがら」に、主人公の「その後」を描いた書き下ろし「新人ちゃんと先輩」を特別収録!

※本書は、電子限定リリースされた『小説 ぬけがら』(夏川椎菜・著/ソニー・ミュージックエンタテインメント)から、「ぬけがら」本編を抜粋し、新たに書き下ろし一編を加えたものです。

<仕様>
A6判/箱パッケージ入り/本文折り加工(蛇腹)/4〜20頁、8点セット


<収録内容> 
プロローグ/初恋のシャンプー/匿名銭湯小噺/ タカビシャとパッチ/孫と私の止めた時間/エピローグ/
新人ちゃんと先輩(書き下ろし)/あとがき(書き下ろし)


☆「なんで恋もしたことないのに、恋愛小説なんか書いちゃったの?」そう聞いてきた彼女の目はまっすぐだった――。
これは、僕の小説の初めての読者となった名前も知らないお姉さんと、まだ恋を知らなかったころの僕の話。(「初恋のシャンプー」)



☆毎週月曜と水曜の仕事帰りは“銭湯の日”と決めている。熱い湯は仕事でたまった鬱憤を洗い流してくれるからだ。
そして、湯上りに欠かせないのが、瓶入りのコーヒー牛乳と、番台に突っ伏して出迎えてくれるお団子頭の“バイトさん”なのである。(「匿名銭湯小噺」)



☆私は才能より人脈を買われる方の人間だった。そんな私の「相棒」の座についた親友・パッチ。
立ち止まったままの相棒に、いま私ができること、いや、私にしかできないこと、それは……。(「タカビシャとパッチ」)



☆妻を亡くしたとき、私の時間は止まってしまった。それからすぐに、我が家で居候をはじめた孫娘。
だが、憧れの仕事に就いたばかりの孫が、突然「会社を辞めてきた」と部屋に籠ってしまい――。(「私と孫の古時計)

夏川椎菜(なつかわ・しいな) 
株式会社ミュージックレイン所属。1996年7月18日生まれ。声優。ユニットTrySailとしても活動。
ソロの音楽活動や作詞をはじめ、ゲーム誌でのコラム執筆など、様々な分野で活躍する。
2018年、初の小説作品「たった3日で恋ですか」を発表し話題となる。趣味・特技はパンダ・小物収集・ジグソーパズル。

Customer Reviews

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ロクシェ

    推しの声優・夏川椎菜さんによる短編小説集。無〇良品の文具コーナーに置いてそうな装丁で、文庫というより歌詞カードに近い。読み進めるほど「これは誰の物語なのか?」が徐々に明らかになる過程と、「これは声優以外の道を選んだ世界線のナンちゃんなのでは?」が交錯しつつ、声優ならではの本人の朗読で脳内再生される読み心地は、ほかの小説ではまず味わえない感覚だろう。私が「ヒヨコ群(ファンの総称)」なって約3年半。彼女の多岐にわたる活動に「小説家」の顔が加わり、マルチ・ポテンシャライト声優としてより一層尊敬の念が強くなった。

  • コンチャン

    文庫なのに結構なお値段なのでどういうことかと思えば、かなり凝った作りになっていました。読みにくいような気もするけども…内容は連作短編の形式になっていて、どれもが簡単に読めるので普段小説読まない人でも大丈夫かもしれません。

  • 江藤 はるは

    物語が本から抜け出してきた。

  • Rick‘s cafe

    声優の夏川椎菜を好きになって以降、ブロガーの夏川椎菜の文章に笑い、ほっこりし、作詞家の夏川椎菜の作り出す世界に感化され、そして作家の夏川椎菜の紡ぎ出す物語に魅せられた。どこまでもこの人の扱う言葉が好きなのだと思わされる。殻を破るとはよく言ったものだが、その後に残されたぬけがらには価値がないなんてことはない。「夢」を追う中で、鬱屈し、悩み、苦しんだ跡は、ノスタルジアと共にほろ苦くはあるけれども、きっと誰かを魅了し、時として誰かの背中を押すことだってあり得るのではないだろうか。

  • ひのきお

    主人公を見る周りのひとの目線で描かれた暖かな短編集。 電子書籍版で読了。 なんとも読みやすく頭に入ってくる文章でした。 これほんとに声優さんが書いたの…?天才か? 言葉の重みを知ってるからこそかけたのでしょうか? ほっこり、頂きました!

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