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源氏物語 巻5

Shikibu Murasaki

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062757379
ISBN 10 : 4062757370
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2007
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

源氏の道ならぬ恋慕に悩んでいた玉鬘は、意想外の求婚者・鬚黒の大将の手に落ちる。長男・夕霧は長い試練の果てに雲居の雁と結ばれ、娘の明石の姫君は東宮に入内し、生母と再会。四十の賀を控え、准太上天皇に上った源氏の半生はひときわ輝きを増す。

【著者紹介】
瀬戸内寂聴 : 1922年、徳島市に生まれる。東京女子大学卒業。’57年、「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞を受賞。’63年、「夏の終り」で女流文学賞を受賞。’73年、中尊寺で得度受戒。法名・寂聴。’74年、京都・嵯峨野に寂庵を結ぶ。’87年より2005年まで、岩手県天台寺住職。’92年、「花に問え」で谷崎潤一郎賞を受賞。’96年、「白道」で芸術選奨文部大臣賞を受賞。同年、「源氏物語」現代語訳(全10巻)刊行開始。’97年、文化功労者に選ばれる。2001年、「場所」で野間文芸賞を受賞。’06年、イタリアの国際ノニーノ賞を受賞。同年、文化勲章を受章。’07年には、徳島県県民栄誉賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 優希

    蛍から藤裏葉になります。ここで1部が完結といったところでしょうか。夕霧の結婚、光源氏の天皇に次ぐ絶頂期。一族が栄華を極めていくと言えますね。綺麗事を描ききらず、現実の生々しさが見えているような雰囲気を感じました。

  • たーぼー

    玉鬘、玉鬘。彼女メインの巻であった。兎に角、源氏があれこれ玉鬘結婚の為に気遣いをする。それは音無しの滝の如く彼女への恋慕があるからこそ実に執拗。そして紫式部も彼女を相当、好んだのだろう。でなければ、五月雨の夜に舞う超現実的な蛍光描写はあり得ない。髭黒の右大将、蛍兵部、そして恐れ多くも冷泉帝をも巻き込んでの玉鬘争奪戦は如何に…。この慌ただしい巻にあって『梅枝』の美術観は個人的にそそられる。趣向を凝らされた薫物の数々。なんでも新物より昔の香が優れるらしい。花の香は散りにし枝にとまらねどうつらむ袖に浅くしまめや

  • ちゃいろ子

    野分の嵐の描写がとても印象に残っている。現代でも雨が窓をたたき、家が揺れるような強風は恐ろしいのに、この時代どれほど恐ろしい夜だったことか。 そしてこの巻の主役はやっぱり玉鬘。彼女が抱く困惑はそりゃ納得です、、、いや、ほんと。 髭黒の大将、結構な書かれようだが、結婚後の玉鬘の落ち着きようを見ると彼女自身の賢明さもあるが、彼もね。先妻に対しても仕方のない部分もあるし。源氏とはあまりに対照的なので逆にとても印象に残る人だ。

  • SIGERU

    源氏物語の読書を、3年ぶりに再開した。冒頭から「藤袴」の帖までは、玉鬘の姫君が、養父である源氏の君のいかがわしい懸想に悩むさまが延々と描かれる。紫の上との近親相姦めいた関係の再来で、いささか息苦しい。この色事を作者自身認めていないのは、やや苦々しい筆使いからも伝わってくる。しかし、次の「真木柱」の帖で事態は一変する。殆ど伏線もなく、玉鬘が髭黒の大将のものになっているのだ。この時代の女性の立場の哀れさを際立たせていると同時に、源氏の君の女性への神通力もついに薄暮を迎えた、という象徴としても読み解ける。

  • D21 レム

    「野分」で夕霧が玉鬘と源氏の抱擁を見て驚愕する場面が最高。「びっくりする!本当に」と心の中で思う。夕霧の場面はどれも好きだ。「唐衣また唐衣唐衣 かへすがへすも唐衣なる」のようなふざけて詠んだ歌もあった。時代を軽く超えて、本当におもしろい物語だし、登場人物も多彩で、うまく作ってあることに感動する。心理描写で細々とした思うことがどれも的を射ていて、紫式部ってすごい。とにかくこの上もなく美しい人や物や自然の様子がまた、非日常の世界へ入れて、読書の楽しみを満喫できる。瀬戸内寂聴さんに感謝!

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