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ショットとは何か

Shigehiko Hasumi

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065248799
ISBN 10 : 4065248795
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

下北沢で立ち見した『東京物語』、青年の心を掻き乱した『殺し屋ネルソン』『大砂塵』にはじまり、西部劇、ミュージカル、「演出」の映画と「撮影」の映画を論じ、ドゥルーズを叱る。リュミエール兄弟から濱口竜介まで、映画の歴史と魅力を縦横無尽に語り尽くした比類なき映画論!

目次 : 1 『殺し屋ネルソン』に導かれて/ 2 物語を超えて/ 3 映画崩壊前夜とショットの誕生/ 4 「理論」的な問題について/ 5 ショットを解放する

【著者紹介】
蓮實重彦 : 映画批評家、文芸批評家、フランス文学者。1936年、東京都生まれ。東京大学仏文学科卒業。パリ大学にて博士号を取得。東京大学教授を経て、東京大学第26代総長。78年、『反=日本語論』で読売文学賞、89年、『凡庸な芸術家の肖像』で芸術選奨文部大臣賞、2016年、『伯爵夫人』で三島由紀夫賞を受賞。1999年にはフランス芸術文化勲章コマンドールを受章する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 旅するランナー

    物語を超えた何かが映画を震わせる。その瞬間に心打たれる僥倖。自分の感性を信じて、他人に迎合しないことの大切さ。映画という不可思議な存在を語る楽しさと難しさを教えて頂きました。あと、「演出」の映画と「撮影」の映画の違いとか。「撮る」ことの「現実=現在」性とか。深淵な映画論を堪能できます。それと、ドン·シーゲルと聞いて「殺し屋ネルソン」(表紙)を想像できないようでは、21世紀の映画の批評家としては失格とのことなので、観とかなきゃと思います。

  • keroppi

    今年出版の「ショットとは何か歴史編」が気になったのだが、その前にまずはこの本と「実践編」を読んどかなかくちゃと思って手に取った。映画におけるショットの重要性を具体的な作品をあげながら解説していく。あげられる作品が50年代のものが多く、そのショットが思い浮かばないのが残念。世間的には評価されている作品に容赦ない批判を繰り広げる様は痛快ですらある。ショットとは「寡黙な雄弁さ」「雄弁なる寡黙さ」によって見る者を動揺させるものだと言う。こういう視点で映画を見つめ直すのもいいかもしれない。「殺し屋ネルソン」見たい!

  • Sam

    蓮實先生の映画本はとうに卒業してあとは実践あるのみ(=観るのみ)と思ってたが久しぶりについ手にしてしまった。書名から理論書?とも思ったが、確かに「ショット」というテーマで語られる多くの作品の解説は(ほとんどの作品は観てはいないものの)なるほどと感じたし、「撮影」の監督と「演出」の監督がいるという整理も参考になったけど、でもやっぱり理論とも言えない理論(「理論は到底映画に追いつけない」とあからさまに白状している)と、蓮實先生の映画への偏愛に満ちた一冊であり、凡百の理論書が到底かなわない面白さ。

  • harass

    KindleUnlimited。対談形式なので難解ではない。しかしまあ映画をよく見て覚えているのだなといつも感心する。ある時期著者がよく言及する映画を観ようと努力したが、田舎の人間はその機会も少なく、じきに諦めてしまった。映画の快楽、画面の構図、シーンの動きなどを語るが、やはり実際にそのシーンを観なくてはとおもうのだが。誰にもある人生の一瞬のような主観をフィルムに焼き付けた芸術について語る。まあ今でもなかなか見れなくなった作品を絶賛し、世間的に有名な作品をこきおろすいつもの芸風を楽しむ本。良書ではある。

  • Tenouji

    「ショットとは何か」が知りたくて読んでみた。が、紹介されている映画が古くてみたことがないw。試しにサイレント映画 「ドリーの冒険」をみてみる。少し不思議な感じを受けた。映像だけでストーリーを理解できるんだ…その後、実際に町の中で人の動きの見え方が少し変わった気がする。ショットとは「映像でコンテキストを表現する際の要素であり、それが予期的に雄弁なもの」ほど素晴らしく、その要素は映像から分離不可能だと。言語だとフレーズや言葉に分離可能だとのことだが、言葉についても、そう考えること自体が幻想ではないだろうか。

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