Sade

トルコ・ポップスの女王セルタブ
デビュー20周年を記念して発表した最高のポップ・アルバム！

　トルコ・ポップス・ファン待望の１枚が登場！　現在トルコで最も高い人気を誇る女性歌手セルタブ（・エレネル）が、３年ぶりとなる新作ポップ・アルバムを発表してくれました。
　セルタブ・エレネルは1964年生まれ。トルコや西洋の古典声楽をしっかりと学んだ彼女でしたが、やがてポップスの道を目指すようになり、まずはセゼン・アクスのバック・コーラスとしてキャリアをスタートさせ、そのアクスの手助けによってレコード・デビューを果たしました。そのデビュー作『サキン・オル』（1992年作）はなんといきなり100万枚のビッグ・ヒットを記録、彼女は一躍トップ・スターに躍り出ました。そして2003年にユーロヴィジョン・ソング・コンテストで優勝、翌年リリースした全編英語曲の世界デビュー盤『ノー・バウンダリーズ』がトルコ国内だけでなく世界中で大きなヒットを記録しました。その後も数枚のアルバムをトルコ国内で発売し、高いセールスを記録してきた彼女の前々作は、2010年に発表した『カラフル』（ライス AYR-5183）でした。さらに昨年には、彼女の音楽的ルーツでもあるトルコ古典声楽を取り上げた異色作『ああ、麗しの君』（同 AYR-834）で、ぼくらの度肝を抜いてくれました。

　そんな彼女がデビュー20周年を記念して発表した本作は、『カラフル』以来約３年ぶりとなるポップ・アルバムとなりました。タイトルの通り、シンプルさをキーワードにした内容で、公私におけるパートナーで音楽家のデミル・デミルカンをはじめ、セゼン・アクス、ニル・カライブラヒンギルといった著名アーティストたちから楽曲を提供され、さらにタイトル・トラックは自身による作曲で聞かせてくれます。
　もちろん彼女がもっとも得意とするダンサブルな汎地中海音楽系のポップ・ナンバーが多く収録されていますが、一方で古典歌謡を思わせる濃厚なコブシ回しが炸裂するスローテンポのバラードなどもあり、多彩な音楽性を持つ彼女の魅力を様々なスタイルで披露してくれます。
　昨年の『ああ、麗しの君』はかなりマニアックなスタイルでしたが、こちらは大ヒットした『ノー・バウンダリーズ』を彷彿させるキャッチーな内容だけに、より幅広いファン層に親しまれそうな作品といえます。トルコ〜中近東の歌謡音楽ファン全てにお勧めできる傑作の誕生です！ （メーカー資料より）