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首 金田一耕助ファイル(11)

Seishi Yokomizo

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041304433
ISBN 10 : 4041304431
Format
Books
Publisher
Release Date
January/1996
Japan

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Kircheis

    ★★☆☆☆ 金田一耕助シリーズの短編集。 4編の作品が収録されているが、いずれも一つ大掛かりなトリックが用いられており、凄惨な事件の裏に渦巻く情念が見事に描かれた横溝らしい作品となっている。 しかし、いずれも真相自体はすぐ想像のつくような物で心に残らず、すぐに忘れてしまいそうである。 中では表題作の『首』は金田一の説明がロジカルで、解決の清々しさもあって1番気に入った。

  • セウテス

    金田一耕助ファイル11〔再読〕、本作は「花園の悪魔」のタイトルを変更した作品で、4作の短編からなります。「花園の悪魔」は、作品内に登場する「メッカ殺人事件」と同じく、事件の猟奇性も去ることながら、逃亡した犯人は何処にいるのか。メッカ殺人事件とは、昭和28年に東京新橋のバー・メッカで起こった事件で、犯人は全国指名手配され最期は京大生に成りすましていました。「生ける死仮面」も凄惨な殺人、その裏に在る二重三重に考えぬかれた計画、横溝らしい作品と感じる。「首」は死体の首切断の理由に、トリックの妙を感じる作品です。

  • TAKA

    死姦あり性転換ありグロいしキモい!しかしこれこそが横溝の真骨頂。『首』は岡山の事件であり磯川警部が登場するとなるとテンション上がりますよ。しかも獄門岩に生首ですよ。磯川警部と言えば人情的ですから、そこも好きな要素です。解決のとこは根掘り葉掘り掘り返さずさらっと受け流しましょうや。久々の金田一シリーズ短編だけど面白かったです。

  • ann

    品性とノスタルジーがあるエログロ。さすが。だから読み継がれる。

  • HANA

    金田一物の短編四編を収録。使われている小道具もデスマスクや花園の死体、肉付けされた頭蓋骨、そして崖上の首とバラエティに富んでいて実に満足。やっぱりミステリに一番必要なのはこういうガジェットだよね。首だけが岡山物で多少土俗性はあるものの、他は『悪魔の寵児』や『幽霊男』のような猟奇を前面に押し出してきた作品ばかりである。これはこれで好きなんだけど。内容的にはやはり「首」が一頭地を抜く出来。昔からの伝説といい崖上の首といい必然性といい、ミステリの醍醐味を存分に味あわせてくれる出来だと思った。

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