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犬神家の一族

Seishi Yokomizo

User Review :5.0
(5)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041304051
ISBN 10 : 4041304059
Format
Books
Publisher
Release Date
September/1996
Japan

Content Description

信州財界一の巨頭、犬神財閥の創始者犬神佐兵衛は、血で血を洗う葛藤を予期したかのような条件を課した遺言状を残して他界した。血の系譜をめぐるスリルとサスペンスにみちた長編推理。(中島河太郎)

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Comprehensive Evaluation

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市川崑の犬神家の映画との大きな違いはラス...

投稿日:2021/06/13 (日)

市川崑の犬神家の映画との大きな違いはラストシーンの追加である。ここは珍しく原作より映画の方がよく感じる。気になる人は確かめた方が良いであろう。

海尾水 さん | 神奈川県 | 不明

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間違いなく「八つ墓村」や「獄門島」等と並...

投稿日:2021/04/21 (水)

間違いなく「八つ墓村」や「獄門島」等と並ぶ横溝正史氏の代表作の一つであり、1970年代から80年代にかけて一大ブームを巻き起こした角川春樹事務所のトリガーとなった作品でしょう。それは1976年の市川崑監督の映画作品に始まり、TBS系列の「横溝正史シリーズ」でピークに達しました。シリーズの金田一耕助役の古谷一行氏は当たり役で、DVDコレクションが刊行されたのは周知の通りです。当時の角川春樹事務所は森村誠一氏の証明三部作もあり、二人の文庫本が売れに売れていたのを記憶しています。杉本一文氏のカバー装画もマッチしてましたね。(当時の犬神家の一族は犬神松子が表紙モデルで犯人ネタバレ?)内容的には単純に言えば横溝氏得意の遺産相続争いと女性争奪が動機の殺人事件なのですが、独特の雰囲気を醸し出す横溝ワールドがそこにあります。

磐央 さん | 福島県 | 不明

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私を読書の世界に引き込んでくれたのがこの...

投稿日:2021/04/15 (木)

私を読書の世界に引き込んでくれたのがこの一冊でした。角川映画ブームの火付け役にもなり、本屋さんには横溝正史のおどろおどろしい黒の表紙が並んでいて凄かったなあ。金田一耕助のあのキャラとのミスマッチがいいんだなあ。今読んでも面白い。

kotobuki さん | 広島県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Kircheis

    ★★★★☆ 金田一シリーズの中でも特に有名な作品で、本作からミステリにおける覆面姿の登場人物を指して「スケキヨ」という隠語ができたほど。 見立て殺人や真相の悲劇性など『獄門島』と似た部分があるが、本作は犯人の意外性はない。しかし、登場人物の魅力では本作に軍配が上がると思う。 【法的視点】 作中である人物が殺人の事後従犯で数年は牢で過ごすように書かれるが、刑法上事後従犯なる概念はない。この場合、せいぜい証拠隠滅罪又は死体損壊罪の観念的競合にしかならず、銃刀法違反を含めても懲役刑にはならないだろう。

  • 青乃108号

    何度も映像化されあまりにも有名な、スケキヨのゴムマスクや湖から突き出した男の両足など知ってはいたが、映像化作品は観る機会がなく。横溝正史の金田一物も何となく敷居が高い気がしてついぞ読む機会がなかったのだが、この度初めて読んでみた。いや、これは面白いなあ。これぞ探偵小説という感じ。偶然に負うところがあまりにも多いのが難点だけれど細かいところはどうでもいいや、というおおらかな気持ちにさせてくれる良い作品だった。

  • 夜間飛行

    中学生の頃まで海外ミステリを好んでいたが、1976年に映画化された本作を読み、すっかり横溝ファンになった。近代化による莫大な富を手にしながら、封建的価値観に雁字搦めにされた一族。その和洋折衷の館で、三種の神器を模した斧・琴・菊が殺人の主動機と関わりながら見立てを構成している(ただし斧の見立ては弱い)。どの推理小説もそうだけれど、本作は殊に読者に示される犯人の虚像と解き明かされる実像の隔たりが見事だった。トリックはシンプルで、意外性を無理に求めない。脳髄が引きしまるようなミステリ空間を堪能できる一冊である。

  • こーた

    再読、ということなら、いちばん繰り返し読んでいる小説かもしれない。襖を外した畳敷きの大広間に、犬神家の一族がずらりと並び、その席で遺言状が読み上げられる。端のほうにはチューリップハットに袴姿の金田一耕助がちょこんと座って、庭先には湖がひろがり、そのうえに雪が散らつく。謎の復員兵、斧琴菊(よきこときく)、スケキヨのマスク。キーワードは、愛だ。いっけん陳腐にもきこえるが、幾重にも連なりもつれた愛を、名探偵がていねいに解きほぐしていく。そうそう、おれの読みたかった金田一はこれだよ!読むたびにいつも、そうおもう。

  • nobby

    スケキヨの白マスクとか、湖上逆立ちなどの衝撃シーンから、原作・映画とも初めてながらも既視感あって読みやすかった。犬神家というネーミングからもう不気味さ満載だが、戦争前後を舞台に男尊女卑からの血縁の混沌も加わり作品全体としての雰囲気も抜群。何と言っても佐兵衛翁の遺言状の内容が周到過ぎて、とにかく冷遇される三姉妹が忍びない…三種の家宝という斧(ヨキ)琴(コト)菊(キク)の見立ても、一見安易に思わせながら気付けば感嘆させられていた。本編中の随所で「この時気付いていれば…」と振り返る記述差し込まれる描写はお好み♪

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