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双生児は囁く

Seishi Yokomizo

User Review :3.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784043555024
ISBN 10 : 4043555024
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2005
Japan

Content Description

真鍮で作られた檻の中に飾られた真珠の首飾り。世界に二つとない首飾りは、「人魚の涙」と呼ばれ、デパートで展示されていた。ところが平日の昼すぎ、数名の客の前で、「人魚の涙」の番をしていた男が殺され、また首飾りを持ち去った女も奇妙な死を遂げてしまう。幾重にも絡んだ謎を解き明かすのは―(「双生児は囁く」より)。名探偵・金田一耕助を生み出したミステリの巨匠・横溝正史が遺した文庫未収録短編集。

【著者紹介】
横溝正史 : 1902年、神戸市に生まれる。旧制大阪薬専卒。26年、博文館に入社。「新青年」「探偵小説」の編集長を歴任し32年に退社後、文筆活動に入る。信州での療養、岡山での疎開生活を経て、戦後は探偵小説専門誌「宝石」に、『本陣殺人事件』(第一回探偵作家クラブ賞長篇賞)、『獄門島』、『悪魔の手毬唄』などの名作を次々と発表。76年、映画「犬神家の一族」で爆発的横溝ブームが到来。今もなお多くの読者の支持を得ている。81年、永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

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色んな時期の作品が収録されている、ファン...

投稿日:2012/12/18 (火)

色んな時期の作品が収録されている、ファン必読の一冊です。古いものは大正期の作品で、後期の作品に読み慣れていると表記に戸惑います。表題作『双生児は囁く』の探偵役をつとめる双子のタップダンサーのキャラクターがいいです。どれも独特の世界観があります。

peko-rock さん | 大阪府 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Kircheis

    ★★☆☆☆ 横溝の未刊行作品を集めたものだが、未刊行なだけあってあまりレベルは高くない。 唯一の中編となる表題作は二転三転する話でそこそこ良かったが、登場するキャラの魅力に欠けていたためあまりインパクトを残せず、ラストも意味がわからない。 乱歩の『孤島の鬼』を想起させる『蟹』や、同じく乱歩の『魔術師』と似たプロットの『怪犯人』はまぁまぁ好き。 それ以外は、横溝の筆力が高いために割と読めるものの、オチのつけ方が強引でほとんど心に残らなかった

  • 中原れい

    楽しかった!古き良き「探偵小説」の味わいを思わせる表題作が少し長いだけで、気軽に読める短編集。1日だいたい1篇ずつ味わいました。シリーズではないこういう作品集は、横溝の場合解説も味わい深くて良いです。

  • みや

    文庫未収録の短編7作収録。金田一シリーズ以外の横溝作品は初めて読んだ。「三年の命」の設定がとにかく素晴らしい。ツボすぎる。産まれてから20年以上、暗い部屋のベッドに寝かされたまま歩くこともなく、日に一度だけ布で顔を覆った男から麺麭と水をもらうだけの生活を送っていた青年が、『三年間の夢を与える』という手紙と共に拾われる物語。ぜひとも長編で読んでみたかったが、謎が多いまま終わる今回の短編も好きだ。22年間の記憶を失った男が前日に人を殺したと自首する「命」、双生児二人が探偵として謎を解く表題作も面白かった。

  • ペグ

    横溝正史、初読。「双生児は囁く」。この題名に背筋がざわざわする短編集でした。特に(三年の命)はカスパー・ハウザーをモチーフにしていて(ポール オースターも描いているし、ヴェルナー ヘルツォークの映画も好きだったので)とても興味が湧きました。いやぁ〜面白かった。次回は長編を‼︎

  • coco夏ko10角

    ノンシリーズ・7つの作品収録の短編集。『蟹』が良かった。『双生児は囁く』の夏彦冬彦の双子タップダンサーはシリーズになってもよさそう、地方に公演にいった際に事件に遭遇したり。 汁粉屋の娘/三年の命/空家の怪死体/蟹/心/双生児は囁く

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