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八つ墓村 角川文庫 改版

Seishi Yokomizo

User Review :5.0
(4)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041304013
ISBN 10 : 4041304016
Format
Books
Publisher
Release Date
January/1970
Japan

Customer Reviews

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Comprehensive Evaluation

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個人的には金田一耕助シリーズの最高傑作と...

投稿日:2021/04/21 (水)

個人的には金田一耕助シリーズの最高傑作と思っています。「病院坂の首縊りの家」や「悪霊島」と並ぶ長編推理小説ですが、その長さを感じる事なく一気に読破しました。舞台は横溝正史氏得意中の得意の鍾乳洞で、結局の犯行動機もこれまた得意の遺産相続なのですが、過去の出来事から現在に至る一連の流れをユニークな登場人物構成によって見事に表現し、魅力的な作品に仕上げています。主人公の寺田辰弥と姉(実際には血のつながりは無い)の田治見春代の鍾乳洞での最期の遣り取りは感動ものです。横溝ワールド必読作品です。

磐央 さん | 福島県 | 不明

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横溝正史の“岡山舞台モノ”は、どれも映像...

投稿日:2021/04/15 (木)

横溝正史の“岡山舞台モノ”は、どれも映像化向きの作品が多いですね。今回も迷路のような鍾乳洞って想像しただけでも怖いです。昭和のこうした家にまつわる因習のような話は日本っぽくて好きだなあ。それにしても横溝センセイさすがです。おススメです。

kotobuki さん | 広島県 | 不明

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ぞくぞくしながら一気に読みました。陰鬱な...

投稿日:2012/02/08 (水)

ぞくぞくしながら一気に読みました。陰鬱な村の雰囲気の描写、次々起こる事件を予感させるような書きぶりがたまりません。その中で金田一のキャラクターが暗さだけにならないように巧くいきていると思います。 しばらく金田一シリーズを読んでいこうと思います。さすがに古い作品なので、自分の世代ではしっくりこない表現や価値観もあるのですが、それでもおもしろいですよ。

peko-rock さん | 大阪府 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ehirano1

    私の中では「祟りじゃーっ! 八つ墓の祟りじゃーっ!」で有名な本書ですが、これはTVのバイアス。実際読んでみるとまぁ確かにバッタバッタと惜しみなくヒトがお亡くなりになるのですが、結構な冒険譚だったことに驚きを隠せません。

  • 青乃108号

    夕べは宿直でろくに寝ておらず、宿直あけで15時退勤し帰宅した俺は、数日前から読み始めた「八つ墓村」を読んだのだけれど、今回、この本に関しては読んでいる時に朦朧としているというか、兎に角頭のコンディションが悪く、この本の複雑な人間関係と物語の大半を占める洞窟シーンの位置関係の解りにくさに往生し、大まかな話の筋は解ったものの、細かな部分ははて、どうだったかしら、と、こんな状態でレビュー書くのもアレだけど今を逃してしまうとおそらく明日は記憶が白紙、と危惧されるので書いてるのだけど、まあ良かったんじゃないかな。

  • 夜間飛行

    落ち武者殺害の罪悪感と、32人殺しの要蔵に対する恐怖とが結びつき、村人の辰弥への憎しみが醸成される。この空気そのものが恐ろしい。味方になってくれそうな美也子、春代、典子をどこまで信用してよいか、誰を信じるべきか…。犬神家の婿選びもそうだが、横溝は「選択」でスリルを盛りあげるのが巧い。村に二人ずついる博労・分限者・坊主・尼・医者・後家のうち殺されるのはどちらかという、犯人の側の選択もそうだ。鍾乳洞という迷路の奧に犯人がいる。闇の中で道を選び、信じる相手を選ぶ…という命賭けの選択ゲームは、読み応え十分だった。

  • へくとぱすかる

    すでに内容を知っていても読ませてくれる。金田一や磯川警部の活躍よりも、ミステリとしての謎解きと小説のおもしろさでぐいぐい引き込んでくれる。作中の現在は発表と同時期の1950年。当時の世相や人々の思考、生活のディテールなどの空気感も、今はないもうひとつの日本のような感覚で読んだ。パズルでも社会派でもない、「推理小説」の典型と言えるかもしれない。ドラマやコミックでは描ききれない部分・人物こそ、原作の楽しさである。日記や調剤について述べた部分には、作者・横溝の人生経験がしっかり生かされていて、さすがだと思う。

  • nobby

    そのタイトルは知りながら映像・原作ともに未鑑賞。戦国時代に匿われた村で惨殺された落武者8人が呪い叫んだ八つ墓村の祟り。そしてまた大正の世に蘇る気が違った男による32人殺しの惨劇。冒頭からのこんな展開に引き込まれない訳がない!どんどん読み進めるに連れ驚くのは、これは推理小説というより上等の冒険サスペンスホラーであること。金田一も自ら語った通り、ほとんど役に立ってない(笑)案外淡々とした解決と思わせて、そのムラの閉鎖的な雰囲気に加え明らかになる真相は、幾つもの勘違いや思いやりに悲哀漂うも光射す終わりには満足。

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