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おちくぼ物語 文春文庫

Seiko Tanabe

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167903503
ISBN 10 : 4167903504
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2015
Japan

Content Description

高貴な生まれにもかかわらず、意地悪な継母に、床が一段窪んだ狭い部屋に住まわされ、一日中縫い物ばかりさせられていたおちくぼ姫。ところがある日、都で評判の青年貴公子・右近の少将が、不幸な境遇の姫の噂を聞きつけて…。美しく心優しい姫君と純愛を貫こうとする少将の平安王朝版シンデレラストーリー!

【著者紹介】
田辺聖子 : 1928年大阪生。樟蔭女子専門学校国文科卒。64年「感傷旅行(センチメンタル・ジャーニイ)」で芥川賞受賞。軽妙洒脱でユーモラスな小説を主体に歴史エッセイ、評論など幅広く活躍。87年「花衣ぬぐやまつわる…わが愛の杉田久女」で女流文学賞、93年「ひねくれ一茶」で吉川英治文学賞、94年菊池寛賞受賞。95年紫綬褒章受章。98年「道頓堀の雨に別れて以来なり」で泉鏡花文学賞、井原西鶴賞、99年読売文学賞受賞。2000年文化功労者。03年「姥ざかり 花の旅笠―小田宅子の『東路日記』」で蓮如賞受賞。「田辺聖子全集」(全24巻・別巻1)の完結により、06年度朝日賞を受賞。08年文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 優希

    角川文庫から出ている『おちくぼ姫』と同じ内容ですが、こちらは物語を少し長くし、現代的に描いている印象です。高貴な生まれながらも、継母の苛めによる不遇の日々を過ごすおちくぼ姫。そんな中、都で評判の貴公子・右近の少将に見初められるというのはまさにシンデレラストーリーですよね。平安王朝版なので、和歌が出てきたりと雅な雰囲気も楽しい。一方で阿漕と帯刀の生活感あふれる関係も面白かったです。物語としては角川文庫の方がスッキリしていますが、色々な色恋事はこっちの方が好みかな。

  • hirune

    宣伝文句の平安王朝版シンデレラストーリー、まんまでした。これはシンデレラやら白雪姫やらを平安時代物に書き換えたのかしらと思ったら、1000年も前の古典を下敷きにした物語だとあとがきで知りました。継母に虐げられて酷い環境にいるお姫様、しかしお姫様だから頑張って未来を切り開こうとか思いもしない。代わりに女房の阿漕がお姫様のために頼もしく胸のすく活躍をしています。これは字で書き表した少女漫画だと思います。読みやすく、ハラハラドキドキもあり一気に読みました☆

  • みっぴー

    わー面白い!!しかも表紙のイラスト、いのまたさん!おちくぼ可愛すぎ。もはや説明不要の平安シンデレラストーリーです。意地悪な継母に無関心な父。不幸な境遇を乗り越えてハッピーエンド。簡単に言うとこんな感じですが、継母の苛めが本当に凄まじい。それでも、作者に一番愛されていたのも継母じゃないかと思いました。この継母、憎らしいけど、いなければストーリーが成り立たないんですよね。終わりまで全くだれないストーリー構成で、大満足でした。面白かったです。

  • ももすけ

    てっきり、田辺さんの創作かと思っていたので、あとがきで原作があると聞いて驚く、しかも、源氏物語や枕草子より古いという。あなたしか妻にしないという若殿と継母にいじめられた姫との純愛、そしてシンデレラぶりは、もう少女漫画の世界観。ああ、昔の女子たちもこんな世界に憧れていたのかと思うと不思議な気持ちがしました。「なんて素敵にジャパネスク」を少し思い出すドタバタシーンもあって楽しかった♥️

  • しぃ

    日本にもシンデレラはあったのか!と言いたくなる内容でした。あとがきにありますが、枕草子で取り上げられた物語には出てこない=傍流(庶民に愛された)というのがよく分かります。昔まさにシンデレラなどの物語を読んでいた時のようなドキドキワクワクハラハラを感じました。これを書くにあたり、主人公が後半やり返す部分は現代人が冗長と感じるだろうと大幅に削り書き直されたとありますが、それでもちょっとやり過ぎじゃ…?と思ってしまったので逆に原作はどうなのか気になる。解説はガラかめの美内すずえさん。良かったです。

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