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能十番 新しい能の読み方

Seiko Ito

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784103559115
ISBN 10 : 410355911X
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

文学として読む。音楽として味わう。650年の古典の神髄に触れる美装本。能とは、こんなに面白いものだったのか! 精選十曲の詞章+現代語訳+英訳+解説で650年の古典の神髄を味わい尽す。柴田元幸氏との鼎談「謡を英語にする醍醐味」、酒井雄二氏(ゴスペラーズ)との対談「世阿弥に学び、「芸人実感」で謡を考える」も収録。光悦謡本の装画&スリーブ函入、和綴の謡本を模した全頁小口袋綴造本。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • buchipanda3

    「能は読むのが面白い」。著者二人は能を文学として読む魅力を語り、現代語訳と英訳を収めている。確かにいきなり観劇は敷居が高いが、読みからならばと思い手に取ってみた。webにも既訳はあるが著者たちの思いを感じたかった。いずれの曲も読み易く、かつ主題を捉える文学的愉しさを味わえた。英訳では副題が付けられ、そこに内容が凝縮されている。例えば羽衣はLonging for Trust。巻末に柴田元幸氏を交えた鼎談があり、テキストのリズムを大切にする、テキストに寄り添う、そこを起点に能の面白さに気付くのもありと思えた。

  • きみたけ

    能のお勉強😑とっつきにくい能の主な題材の内容を知ることで少し親近感を持とうとチョイス。「新潮」2020年4月号から2022年2月号まで連載した原稿に加筆修正した一冊。どれもなかなか面白い内容でしたが、特に「善知鳥」「海人」「山姥」辺りが印象に残りました。いとうせいこうが能に精通していたのは知りませんでしたが、実に多才な方ですね。巻末に、いとうせいこう、ジェイ・ルービン、柴田元幸による三者対談付き。翻訳の妙のようなものを感じました。

  • マカロニ マカロン

    個人の感想です:B+。10の謡曲をいとうせいこうさんが現代語訳、掛詞の部分は分解して韻の部分をラップ型にくり返すので、原文の2〜3倍に増殖しているが、その分理解はしやすい。本書には『高砂』、『忠度』、『井筒』、『羽衣』、『邯鄲』、『藤戸』、『山姥』などの有名どころが収録されている。英語訳したジェイ・ルービンさんが指摘するとおり能の「のろいダンス」で寝落ちする前にしっかりと謡曲本でセリフを把握すべきだろう。謡曲を声を出して読み、一人ワキ・シテを演じてみると、まあ気持の良いこと、「矢も楯もたまらぬじゃ」

  • Qfwfq

    副題に「新しい能の読み方」とあるように、能の詞章を、まさに“読む”、という書。室町時代に成立した古典をいかに現代日本人に読ませるか。この難題に挑んだのが、ジャンルを問わず多方面で活躍するいとうせいこう氏。その才のひとつ、ラッパーとしての活動ほど世阿弥が持つ音楽性を今に甦らせるに相応しい者はそうはいまい。そして、この現代語訳を英訳したジェイ・ルービン氏にしても、ミュージシャンを諦めて翻訳家になったという御仁。彼の英訳も愉しいに違いない(たぶん)。いとう氏による「訳し返し」も是非とも読んでみたいものだ。

  • f/k/a 上海

    いとうせいこうが現代語訳した謡曲をさらにジェイ・ルービンが英訳したのも掲載。ルービン「現代日本人は能が退屈だと言うが謡曲を読んでなきゃわかるわけないだろ」。それはそう。前に読んだのは詞章そのままの形式で素人が読めたもんじゃなかったがこれは(原文が)読みやすい。単に形式の問題で、いとう訳文はむしろ細かい解説とかなくてアレだけど。いとうも「能は物書きの上がりっぽくて避けてきた。音楽でいうとジャズ」とかスノッブなこと書いててわろた。そのくせ伝手で一流の能楽師に習ってたりしてイラッとする。林望先生もそうだったな。

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