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「国境なき医師団」をそれでも見に行く 戦争とバングラデシュ編

Seiko Ito

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065390863
ISBN 10 : 4065390869
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

いとうせいこうが「国境なき医師団」に同行して世界各地の活動現場を訪ねる『「国境なき医師団」を見に行く』シリーズ最新版!世界で戦争が続く時代、いっそう困難を増す人道支援の最前線を、バングラデシュにあるアジア最大のロヒンギャ難民キャンプからレポートする。作家の目がとらえた世界のリアルと、日本へのメッセージ。群像WEBの好評連載を書籍化。

【著者紹介】
いとうせいこう : 1961年、東京都生まれ。編集者を経て、作家、クリエイターとして活字・映像・音楽・舞台など多方面で活躍。『ボタニカル・ライフ』で第15回講談社エッセイ賞を受賞。『想像ラジオ』が三島賞、芥川賞候補となり、第35回野間文芸新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 真田ピロシキ

    感傷の大切さ。ロヒンギャ難民の惨状に目を合わせられないと正直に吐露する著者。現代の戦争・虐殺・迫害はハッキリそれと明示しない形で見せないまま進められ、見えないものは虫けらとして排除される。戦争をするにしても第一次世界大戦以後、空爆から始まり現代のドローン攻撃やイスラエルの入植地拡大、飢餓攻撃など加害側の身体的損傷がなければ罪悪感すらない手法が洗練され続けている。月並みな言い方になるが、現実感を喪失した地獄の時代が今。それに抗するためこうした本を読み想像力を保つことが必要である。

  • きり

    ロヒンギャの受難が、これでもかというほど書かれている。ニュースで何となくしか知らなかったが、それでいいのか?と思わせる一冊。ロヒンギャ難民は、ミャンマーで弾圧を受け、バングラデシュへと避難を余儀なくされる。1982年の国籍法の改正で、ロヒンギャ民族は除外されてしまい、移動、就労、結婚、医療が制限される。世界最大の“被差別集落”と、呼んでいいだろう。この事態の重大さに、日本人はもっと敏感に反応し、「ロヒンギャ難民」を一度でも検索してみて欲しい。食糧を得るため児童結婚、人身売買、武装勢力への参加……

  • アカショウビン

    高野秀行さんの本にもアウンサンスーチーが少数民族への視点に欠けるとあったが、本書にも同様のニュアンスの部分があった。ノーベル平和賞は難しい。確かにパレスチナ問題は難しいが、ともかくもアラブ諸国が見ていてくれるという部分はある。しかしロヒンギャは孤立無援だ。そもそも国籍がなく、仕事ができない。稼いでもギャングが奪い、武装組織に連れ去られる。ウクライナ、ガザに注目が集まると難民キャンプに危機が迫る。確かに最近報道をあまり見かけない。イスラエルは否定するだろうが、本書初めのダムダム弾や「引っ越し」はあんまりだ。

  • みさと

    ミャンマーで迫害されたロヒンギャの人々約百万人が隣国バングラデシュで身を縮めながら暮らす巨大難民キャンプ。そこではイスラエルの虐殺に晒され続けるパレスチナへの連帯があちこちで表明されている。難民自身による保健衛生・啓発活動が活発に行われている反面、ギャング集団による犯罪・抗争が後を絶たない。生まれた国で国民とされず、祖父母が耕していた田畑を知らず、先祖の文化・伝統から切り離され、教育の機会を奪われた人々。どうしたら人間の尊厳を保てるのか。目を背けたくなるのをあえて見る。私たちは何ができるか。問い続ける。

  • 富山 繁樹

    メディアが伝えない部分、そこには暗黒が。朝日の書評がどうにもイマイチ、「明るさを見いだす」?はたして見いだしていただろうか?終章の対談が秀逸。

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