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点と線: 新潮文庫

Seicho Matsumoto

User Review :5.0
(2)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101109183
ISBN 10 : 4101109184
Format
Books
Publisher
Release Date
May/1971
Japan

Customer Reviews

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松本清張の有名な代表作。私の持つ松本清張...

投稿日:2021/07/09 (金)

松本清張の有名な代表作。私の持つ松本清張のイメージはどちらかと言うとトリックがメインな推理小説ではなく、どろどろの人間心理(特に女性)を描いた社会派ミステリー作家。しかし、この小説は本格的な推理小説。トリックも驚愕。犯人の動機、心理の描写はお見事だと思います。さすが松本清張!名作だと思います。

Yuki さん | 神奈川県 | 不明

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 昭和30年代の推理小説の起爆剤となった名...

投稿日:2009/12/08 (火)

 昭和30年代の推理小説の起爆剤となった名作。  松本清張というと社会派推理称せというカテゴリーに括られてしまう事が多いが、この作品と「眼の壁」「時間の習俗」は探偵役が共通であるだけでなく、謎解きとしてのアリバイ崩し、殺人動機の必然性、部宇章構成等、本格探偵小説の骨格をもった作品である。

白塗りのサル さん | 神奈川県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • zero1

    博多近くの海岸で見つかった男女の遺体。青酸カリでの心中?ベテラン刑事の鳥飼は食堂車でひとりだけの利用だったことに疑問を持つ。死んだ男は某省庁での汚職が疑われていた課長補佐。警視庁の三原警部補は安田という男を疑うが、彼は当時、北海道にいた。東京駅での4分間、時刻表を用いてのアリバイ崩し。後のミステリーに大きな影響を与えた作品。意外に薄く読み易い。ある図書館ではYAの扱いになっているほど。1957年連載開始と古いが、九州への夜行寝台特急「あさかぜ」や鉄道公安官、都電も登場するので鉄道ファンでも楽しめる一冊。

  • 青乃108号

    「ゼロの焦点」がからっきし駄目だったので躊躇したが、駄目だったらいつでも止めよう、と読んでみた。面白いじゃないか。冒頭から引き付けられ止められなくなった。男女の情死。九州から北海道への移動トリック。結核の妻。官僚の汚職。「ゼロの焦点」は過去の遺物だったがこの作品は現役選手でまだまだ頑張れそうだ。

  • ehirano1

    昭和43年の冬の日本を舞台に当時の時刻表を使ったトリックを解く舞台へ。その舞台は「想像の時空間vs.現実の時空間」という途轍もない舞台。空間は刑事側、時間は犯人側に割り当てられ、やがてはこれらの時空間が・・・もう壮大の一言。

  • サム・ミイラ

    再読。正直な所小説も映画も私にはいま一つだったが、この度たけし主演のテレ朝五十周年記念ドラマをレンタル観賞し驚いた。こんなにも面白く深く感動する物語だったとは。東京五輪整備事業に絡む汚職に端を発する偽装殺人と男女の情念と葛藤。政治家や官僚の妨害にも怯まずひたすら犯人を追う刑事達の執念の捜査。戦争で心を無くした犯人と生きる意味を得た刑事との火花散る駆け引き。慌てて本棚から引っ張り出し一気に読んだ。成程、この小説においては感情を排し努めてドライに描こうとしていた事がやっと分かった。実験的小説だったのだと。

  • おしゃべりメガネ

    今更ながら?松本清張先生の初読み作品です。昭和32年に書かれた「アリバイ崩し」の社会派ミステリーの金字塔的作品ですが、イヤ、スゴかったです。ネタ自体はシンプルですが、よくここまで‘点’と’線’を手繰り寄せ、つなぎ合わせたなと感嘆してしまいます。主人公となる刑事「三原」の決して諦めない筋の通った行動力と、よき上司「笠井主任」のサポートが絶妙でした。事件の起きた現場のベテラン刑事「鳥飼」もいいキャラをだしてくれており、今となっては考えられない‘電報’を連絡手段に使用している場面も、ある意味なかなか新鮮でした。

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