Schubert Divertissement a la Hongroise, Fantaisie, Desyatnikov Trompe-l'oeil : Pavel Kolesnikov, Samson Tsoy(P)

学生時代からのデュオによるシューベルトとデシャトニコフ

「衝撃的な親密さ」（ガーディアン）と称される、学生時代から公私ともにパートナーであるピアノ・デュオ、コレスニコフとツォイがハルモニアムンディから登場。ふたりはこれまでにもオールドバラ音楽祭をはじめ出演多数、2024年にはカーネギー・ホール、ロッテルダムのデ・ドーレン、そしてベルリンのコンツェルトハウスでデビュー。コレスニコフはBBCプロムスにもたびたび登場、オーケストラと協奏曲の演奏も多数、2020/21のシーズンにはウィグモア・ホールのアーティスト・イン・レジデンスを務めました。ツォイはLPOとベートーヴェンの協奏曲を演奏するなど、やはりソリストとしても活躍しています。
　デシャトニコフ[1955-]はクレーメルが積極的に作品を紹介しておなじみとなった作曲家。周辺の民謡や伝承音楽に興味を持ち、その可能性を現代音楽の世界に生かしてバルトークの技法をさらに推し進めた作風を確立しようとしています。この『Trompe-l'oeil（だまし絵）』はシューベルトの幻想曲へのエコーとして作曲されており、クールさと感情的な衝動が対位法のように複雑にからみあった作品です。シューベルト2作品の完成度は比類ないものがあります。今後の活躍にも注目したいふたりです。（輸入元情報）

【収録情報】
● シューベルト：ハンガリー風ディヴェルティメント D.818, Op.54
● デシャトニコフ：だまし絵
● シューベルト：幻想曲ヘ短調 D.940, Op.103

　パヴェル・コレスニコフ＆サムソン・ツォイ（ピアノ／YAMAHA CFX）

　録音時期：2023年11月
　録音場所：イタリア、グスタフ・マーラー・ホール
　録音方式：ステレオ（デジタル）