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Piano Sonata No.18, Moments Musicaux, Fantasy : Maurizio Pollini, Daniele Pollini

Schubert (1797-1828)

User Review :5.0
(4)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
4866398
Number of Discs
:
1
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


息子と共演、最愛の作曲家に捧げた伝説のピアニスト最後のアルバム

2024年3月23日、82歳で亡くなったイタリアの偉大なピアニスト、マウリツィオ・ポリーニ。このアルバムは2022年6月に彼が息子であるダニエレと共に録音したもので、ポリーニ最後の録音となりました。収録されているのはシューベルトの異なる側面を持つ3つのピアノ作品。ピアノ・ソナタ第18番、『楽興の時』、そして2人による初の連弾録音となった『4手のための幻想曲ヘ短調』です。
 この父と息子にとってシューベルトは特別な愛情を抱いた作曲家で、このアルバムは2人が心を込めて取り組んだプロジェクトでした。1828年、シューベルトが亡くなった年に作曲された哀愁に満ちた『幻想曲ヘ短調』を2人は初めて共に練習し、演奏しました。二世代の音楽家によって作られたアルバムは遺産であり、未来への希望の眼差しでもあります。録音はミュンヘンのヘルクレスザールで行われました。

「父の死によってこのアルバムの構想や制作過程全体に対する私の見方はやはり変わりました。非常に特別な機会だと思っていたものが実際に二度と繰り返すことのできない唯一無二の出来事になりました。シューベルトに捧げたこのアルバムを作る機会を得られ、父の最後の録音を共にできたことを非常に幸せに思います。」〜ダニエレ・ポリーニ
「シューベルトは間違いなく、父が最も愛した作曲家の一人でした。少年の頃、父のピアノ・ソナタ第21番や第18番の美しい演奏を聴いて、私はシューベルトの音楽の偉大さを理解しました。」〜ダニエレ・ポリーニ

16ページのブックレットには、マウリツィオ・ポリーニの長年の友人であるパオロ・ペタッツィによるエッセーが掲載されています(欧文)。(輸入元情報)

【収録情報】
シューベルト:
1. ピアノ・ソナタ第18番ト長調 D.894
2. 楽興の時 D.780
3. 幻想曲 ヘ短調 D.940

 マウリツィオ・ポリーニ
(ピアノ:1、ピアノ・プリモ:3)
 ダニエレ・ポリーニ(ピアノ:2、ピアノ・セコンド:3)

 録音時期:2022年6月10-12日(1)、5-7日(2)、7-9日(3)
 録音場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール
 録音方式:ステレオ(デジタル)
 デジパック仕様

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Comprehensive Evaluation

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ポリーニのCDを集め始めたのですが、こちら...

投稿日:2025/07/12 (土)

ポリーニのCDを集め始めたのですが、こちら特に連弾ということで、興味を惹かれて購入。息子さんとの連弾が特に素晴らしかった。息の合った演奏で、大事にしたいCDです。

ojisan さん | 埼玉県 | 不明

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ト長調のソナタは晩年のポリーニらしさ全開...

投稿日:2024/11/17 (日)

ト長調のソナタは晩年のポリーニらしさ全開で、美しい響きの中に豊穣な音楽が充溢している。そしてそこにシューベルト特有の鋭い狂気が、躊躇も誇張もなく自然に立ち現れる。私はこういうシューベルトが聴きたいのだ。 父ポリーニに比べると息子ポリーニの弾く楽興の時はずっと常識的で健全だ。彼は決して平凡なピアニストではないし、この楽興の時の演奏を聴くだけでも、彼が優れた耳と堅実な技術、そしてなにより誠実な音楽性の持ち主であることがよくわかる。でもシューベルトにはそれだけで済まない深淵がある。ダニエレ氏や彼の周辺の人々が、父ポリーニの威光に振り回されることなく、今後もゆっくり時間をかけて成熟していくことを願ってやまない。 最後の二人の連弾は、二人が見ているシューベルトの世界の違いがはっきりと浮き上がる。セコンドの父ポリーニに音楽のフォーカスが移ったときのぞっとする深みを聴くにつけ、息子と共演してはいても、いざとなれば音楽の悪魔との取引をためらわない父ポリーニの凄みを私は見る。

煙突屋 さん | UNITED KINGDOM | 不明

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このところのポリーニは快速流線型、インテ...

投稿日:2024/10/29 (火)

このところのポリーニは快速流線型、インテンポでちょっと引き飛ばすような感じすらある。ところが楽興の時では、意外にじっくり歌い、味のあるルバート、ニュアンスも変幻。特に第6曲はじっくりしたテンポで、心情吐露するような、気持ちが伝わってくる。考えてみたら、こういうポリーニは今まであまりなかった。圧倒的なテクニックで、クラシック音楽に「キレ」という概念をもたらしたポリーニが最後になって、シューベルトを通じて自分の気持ちを伝えて来てくれたような。節度のある深い響きと優しさがここにはある。幻想曲も同様の名演。腰を据えて、息子と二人、楽譜を深く読んで、気を衒わずに純粋に本質を追い求める。そういう趣がこの曲によくマッチしている。 さて、メインの18番だが、この曲の録音が本当に最後だったようだ。ところがここではまた「快速流線型」のポリーニに戻り、インテンポであっさり弾いている。第一楽章が呈示部のリピートをしてかつ14分だから、どれだけ早いかわかろうというもの。最後はやっぱり「ポリーニ」だったか。なんか非常に残念である。しかし、私とは全く逆の感想で「18番が良いが楽興の時と幻想曲はアカン」という方ももちろんおられるだろう。そうなると、ポリーニは最後の最後で自分の両面を見せてくれた、ということになるのだとしみじみ思った。いずれにしても、歴史に名を残す名ピアニストであったことは疑いがなく、もう新譜が聴けない悲しみもこのディスクには詰まっている。DGが、モノクロで品のある写真をジャケに採用してくれたのも、有り難かった。

てつ さん | 東京都 | 不明

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